【問題】
損害保険の超過保険とは,保険価額が保険金額より大きい保険の事を言う。
○か×か?
損害保険の超過保険に対する問題です。
FP技能士の学科試験では、時々問われる内容ですね。
一般の人も、自分にとって不利な契約をしないように、ぜひ知っておいて欲しい良い内容です。
超過保険とは
損害保険というのは、具体的に言うと、傷害保険とか火災保険、自動車保険などをさします。
損害保険の基本は、損害の填補です。
つまり、実際に損した部分を補うことが目的になっています。
逆に言うと、実際の損害以上に利益を得ることは、損害保険の考え方に反するのです。
例えば、100万円の損害に対して、200万円の保険金もらうと言うようなケースですね。
こういうのは損害保険の趣旨に反するのです。
ということで、損害保険では実際の損失額以上に保険金を掛けても、超過する部分は無効になります。
具体的には、商法に定めがあるみたいですね。
利得禁止の原則といいます。
そして、保険金の額が、想定される損害の額を超えるような保険を超過保険と言います。
要するに、損害保険で得しちゃダメってことですね。
用語が難しい
超過保険に関しては、概念は難しくないことはわかっていただけたと思います。
ただ、上の問題に正しく答えようと思うと、用語の意味を抑えておく必要があります。
確認しておきましょう。
まず「超過保険」は,相生損保の用語解説のページでは次のように紹介されています。
保険金額が保険の対象の保険価額を超過する保険契約のことを超過保険と言います。
http://www.ioi-sonpo.co.jp/kojin/words/
次に保険金額ですが、Yahoo! 辞書には次のように定義されています。
保険契約において約定された金額。生命保険では給付額を、損害保険では給付の最高限度額を示す。
要するに、保険金額というのは、「保険金」の「額」のことですね。
さらに保険価額ですが、これに関しては次のように定義されています。
損害保険において、被保険者が被るおそれのある損害を金銭的に評価した額。保険事故の発生によって保険者が支払うべき金額の最高限度額を示す。
内容は難しくありませんが、保険金額と保険価額がごっちゃになりそうですね。
問題の正解は
さて、問題に戻りましょう。
問題文では「保険価額が保険金額より大きい保険」と書かれています。
要するに想定される損害額が、保険金の額よりも少ないといっています。
これは、超過保険とは逆の状態ですね。
ということは、問題の答えは「×」という事になります。
言葉の意味さえ知っていれば、全く難しくない問題だと思います。
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