貯蓄は生命保険を使ってすることもできます。
でも、生命保険を使っての貯蓄は得なのでしょうか?
「結局、私たちにとって有利なの?」というのが誰もが知りたいところでしょう。
ここで、ゆっくり考えてみましょう。
【Q】貯蓄型の生命保険にはどんなものがあるの?
お金を貯められる生命保険には、さまざまなタイプがあります。
例えば、養老保険は貯蓄目的の保険ですし、終身保険も貯蓄目的で利用されることがあります。
このほかに、学資保険という子供の学費をためるための保険もあります。
個人年金保険という自分で用意する年金も、生命保険の一種です。
これらに加え、変額保険とか変額年金と呼ばれるものもあります。
多くの生命保険は固定金利の商品ですが、「変額」と付くものは運用によってもらえる額が変わってきます。
【Q】予定利率が1%台なら得ではないの?
予定利率というのは、私たちが支払った保険料の運用利率です。
現在、1%台に設定されることが多いようです。
現在のような低金利の時代に、1%台の運用ができるなら、悪い話では無いと思う人も多いでしょう。
しかし、これは、完全に誤解です。
なぜなら、私たち保険料を支払うと、最初に生命保険会社が自分の取り分を引いてしまいます。
予定利率で運用されるのは、その残りの部分なのです。
つまり、私たちが支払った保険料は、ずっと低い利率で運用されているようなものなのです。
予定利率に関しては、こちら をご覧ください。
【Q】他の金融商品と比較するとどうなの?
「変額」タイプのものを除けば、貯蓄型の生命保険は、固定金利の積立て商品と死亡保険がセットになったものと考えて良いでしょう。
貯蓄型の生命保険では、保険に入る時に満期保険金がわかっています。
これは、定期預金などの固定金利の積み立てと、ほとんど同じ状態です。
ところで、固定金利の金融商品は、金利が高い時に入ると有利な商品です。
将来市場の金利が下がっても、高い金利のまま運用できるからです。
逆に言うと、金利が低い時に入ると不利な商品とも言えます。
ということは、今のような時期に貯蓄型の保険に入るのは、決して有利なことではありません。
しかも、保険の場合、契約期間が長期にわたります。
10年20年と不利な契約が続くわけです。
仮に固定金利の商品を使うとしても、将来の金利上昇を考慮したら、もう少し短めの契約にすべきです。
そして、それは、生命保険ではできません。
【Q】現金化のしやすさはどうなの?
積立て商品の場合にもう一つ気になるのが、現金化のしやすさです。
生命保険の積立ての場合、通常で、1週間程度で現金化可能なようです。
ただし注意が必要なのが、途中で現金化した場合、元本割れする可能性が大きくなるという点でしょう。
契約期間が短い場合だと、かなり大きく元本割れすることがあるようです。
最近目にした実例なのですが、30年積立ての個人年金を10年目で解約したところ、若干ですが元本割れしていました。
具体的には、数パーセント程度のマイナスだったかな。
10年も積立ててもまだ元本割れするのです。
ちょっと信じがたいですね。
何にしても、元本割れが嫌な人は、「元本割れするなら途中解約は嫌だ」と感じることでしょう。
そういう意味では、現金化しにくい商品といえるのではないでしょうか。
貯蓄型の生命保険と比べれば、金利は減らされても元本われをしない定期預金か、わずかな手数料を払えば金利も保証される個人向け国債のほうが現金化しやすい商品といえるでしょう。
まとめ
こうやって考えてみると、生命保険を使っての貯蓄は、ほとんどメリットが無さそうです。
特に、現在のように金利が低い時には、まずリストからはずすべき商品でしょう。
万が一今入っている人も、元本割れ覚悟で違う保険に移ったほうが良いかもしれません。
そうしないと、不利な契約を今後何年も続けることになってしまいます。
まあ、一度、ちゃんと計算してみることをおすすめします。
とにかく、保険と貯蓄は切り離して考えましょう。
今みたいな時期は特にね。
タグ: 予定利率, 元本割れ, 生命保険, 貯蓄, 貯蓄型生命保険




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