2人以上の世帯で金融資産を持たない割合が、3割近くあるそうです。
金融資産というのは、銀行預金や株式、債券などの事を言います。
3割も金融資産を持たないというのは、かなり多いなあという印象ですね。
ちなみに、金融広報中央委員会というところの調査です。
日銀系の組織みたいなので、それなりに信頼できる調査でしょう。
■ 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成23年調査結果
http://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron2011fut/index.html
Contents
本当の意味で金融資産ゼロは不可能でしょう
ところで、金融資産を持たないというのは、どういう意味なのでしょうか?
おそらく、銀行預金が1円も無いということでは無いですよね。
さすがに、そんな家庭はほとんど無いはずです。
ほとんどの会社で、給与は振込みでしょう。
振り込まれた給与は、立派な金融資産です。
もしかしたら、給与の振込口座の預金は金融資産にカウントしていないのかもしれないですね。
まあ、何にしても、ちょっとあいまいな事は事実です。
金融資産を持たないことは悪なのか? まあ、屁理屈ですけど
ところで、金融資産を持たない世帯の割合は、今回急激に多くなったそうです。
例えば、時事通信の次の記事。
■ 金融資産なし、28.6%=過去最悪に拡大―金融広報委
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&rel=j7&k=2012022200828
この記事によると、「前年比6.3ポイント上昇」という結果なのだとか。
そして、その事を「過去最悪」と表現しています。
でも、ちょっと疑問に思いませんか?
貯蓄を持たない世帯が増えることは、「悪」なのでしょうか。
社会保障が充実した国では、個人は金融資産を持たない傾向があります。
老後の暮らしや医療は国が面倒を見てくれるので、貯蓄の必要性が小さいのです。
逆に、中国のような国では、貯蓄をする人が増えています。
実質的に資本主義に移行し、政府も信頼できないので、貯蓄をしようと考えるのです。
そう考えると、貯蓄ゼロの世帯が増えたから「悪」というのは、ちょっと短絡的過ぎる気がします。
まあ、屁理屈ですけど。
実際問題としては50万円から100万円程度の預金はあったほうがいい
まあ、実際問題としては、金融資産ゼロというのは、避けておいたほうが良さそうですね。
最低でも50万円から100万円程度は持っていたほうが安心です。
例えば、失業したような場合だと、すぐには失業保険がもらえない可能性もあります。
あるいは、家電製品やら車が急に故障し多様なケースも、ある程度のお金は必要です
あとは、病気ですね。
基本的には、健康保険がかなりの部分まで面倒を見てくれますが、蓄えが全くないのはキツイです。
こういったことに対処できる程度の金融資産が無いと、当座のお金を借りるしかなります。
しかも、条件が悪いところで借りざるを得なくなる可能性が高いですよね。
そして、それが原因となって、悪い方向にすすむ可能性も小さくありません。
多重債務とかね。
その他、色々面白い調査です
ところでこの調査は、貯蓄ゼロ世帯の割合のほかにも、いろいろな事が分かる面白い調査です。
例えば、元本割れリスクのある金融商品を買う可能性などについても調査しています。
ちなみに、8割以上が元本割れの可能性のある商品を買おうと思わないそうです。
まあ、一般的な日本人のイメージに近い結果だと思います。
ほかにも、他にもいろいろと面白い質問があります。
興味がある人は読んでみる事をおすすめします。
平均的な日本人の懐具合を、覗き見られる感じです。
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