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お金を貯めて万が一のケースに備えよう

お金を貯める目的は、消費や将来の生活費のためだけではありません。突然起こった事故などに対処する為に、ある程度お金を貯めておく必要があります。将来どんなリスクがあるのか、ちょっと検討してみましょう。

あなたは何のためにお金を貯めていますか?

一般的に、お金を貯める目的は、何かを買うためです。車や住宅などの高価な商品を買うためにお金を貯めるというのは、よくある話ですよね。

海外旅行の費用なども、体験を買うという意味では買い物と言って良いでしょう。宝飾品等も考えられます。あるいは、趣味の道具などをお金を貯めて買う人もいますね。

さらに言うと、子供の将来の学費の為の貯蓄も、このカテゴリーに入れてもいいでしょう。教育というサービスを受けると言う身では、ある種の買い物とも言えますから。

お金を貯める目的としてその次に考えられる理由が、将来の生活費のための貯蓄です。もうちょっと具体的に言うと、老後の資金として貯蓄をします。

一般的に、年金だけで暮らしていくのは、不可能ではないにしても大変です。引退の年齢までに、ある程度の準備はしておきたいものですよね。

お金を貯める目的として思いつくのは、まずこの2つでしょう。

万が一の自体に備えた貯蓄も必要

しかし、お金を貯める目的は、これだけではありません。将来の万が一の事態に備えるために貯蓄をする必要もあります。

病気や怪我をしたら、当然ですが治療費がかかります。失業したら、失業保険を貰うまでの生活費は自腹を切らないといけません。

家電製品や車が壊れたら、修理費用もかかるでしょう。場合によっては、買い替えの費用も発生します。

隣人とトラブルがあって、引越し費用が必要になるかもしれません。さらに言うと、家族の誰かが亡くなったら、葬式代もかかります。

このように何か突発的な事象が起こったときに、それに対処する為にお金が必要になることは珍しくありません。そのためのお金は蓄えておく必要があるのです。

もしもの場合に備えていくら貯めましょうか

このように、私たちの将来には、もしもというケースがあり得ます。それに備えて、ある程度お金を貯めておくのは大事なことです。

でも、どの程度ためておけば良いのでしょうか?

とりあえず、代表的な場合だけですが、ちょっと考えてみましょう。

働き手の突然の死亡

おそらく、一番お金がかかるのが、一家の主要な働き手が突然亡くなってしなう場合です。多くの場合、夫が突然死亡するというケースが該当すると思います。

この場合、残された家族が今までと同じ暮らしを維持していくためには、かなりのお金がかかります。

例えば生命保険の場合は、死亡保険の必要な給付額を決めるときに、次のように概算されることが多いようです。

月々の給料 × 夫が定年までに働くはずだった月数 × 0.7

これを具体的な数字で見てみましょう。

夫の給与が月40万円で40歳で亡くなったとします。定年が60歳とすると、本当はあと20年(240ヶ月)働いたはずなので、生命保険の死亡保険の保険金額は6,720万円必要となるわけです。

40万 × 240 × 0.7 = 6,720万

もっとも、実際には公的な遺族年金制度もあります。これが出るかどうかで、必要な保険の額はぜんぜん違いますけどね。逆に、妻が夫と同じ程度の収入がある家庭なら、保険なんていりません。

何にしても、貯蓄だけで対応するというのは現実的ではない場合も多いでしょう。ということで、一家の主要な働き手の死亡に備えるような場合は生命保険を利用する方が懸命だと思います。

それでは、何も準備しなくていいかというと、そういう事でもありません。とりあえず、当座のお金も必要でしょうから、100万円くらいは普通預金などのすぐに現金化できるもので蓄えておけば良いと思います。

もちろん、家族構成などによっても違うのでしょうが、まあ、目安としてはこの程度で十分に足りるはずです。

働き手の突然の失業

次に考えたいのが、一家の主要な働き手が突然失業した場合です。

例えば、夫の勤めている会社が突然倒産したというような場合ですね。この場合、雇用保険の失業給付というがもらえるのですが、残念なことにすぐに現金がもらえるわけではありません。

また、会社の都合で会社をやめるか個人の都合で会社をやめるかでも失業給付をもらえるタイミングが違ってきますので気をつけましょう。このあたり、大変煩雑なので、細かく書くことはやめておきます。詳しく知りたい方はハローワークのサイトが便利だと思います。

http://www.hellowork.go.jp/html/info_1_h3a.html

年齢や働いた期間などの条件によっては、失業給付の給付期間が短いことがあります。ご自身の給付の期間が短い場合は給付が切れても仕事が見つかっていない場合に備えて多めに蓄えておいた方が良いかもしれません。

http://www.hellowork.go.jp/html/info_1_h3a1.html

上に挙げた「働き手の突然の死亡」の場合備えて100万円程度の備えがあれば、それを失業期間中の生活費に充てるという考え方ができます。失業だけに限れば、雇用保険から給付もありますから100万円は必要ないと思いますが。

突然の事故・病気

突然の事故や病気などで働けなくなる場合も考えられます。この場合はどの程度の蓄えを用意しておけば良いでしょうか。

実は、このような場合も公的な保険を利用することが出来るので、それほど多くの蓄えはいりません。

具体的にいうと、仕事上の病気やケガの場合は労災保険が適用されます。治療費が全くかかりません。また、そのために働けなくなった期間も休業補償給付という形でお金が支払われます。

仕事以外の場合は健康保険が適応になります。この場合も、仕事が出来ない期間には傷病手当金と言うものが支払われますので、突然収入がなくなってしまうということはありません。条件としては、労災保険の方がいいのですが、仕事以外の場合も健康保険がある程度カバーしてくれます。

それぞれの制度を知った上で、いくら貯めておく必要があるのか考えるのが良いでしょう。この場合も、事故や病気に備える場合も上で挙げた「働き手の突然の死亡」の場合備えたお金を流用できると思います。100万円あれば、十分に足りると考えて良いはずです。

とりあえず100万円の預貯金があると当座の対応はできる

ここで見たように、とりあえず100万円の預貯金があると、当座の対応ができるというケースは多そうです。ですから、貯蓄が無い人は、まず100万円はなんとしても貯めましょう。それ以上の額は、目的に応じて蓄えていけばいいでしょう。

ちなみに、実際の法律の具体的な内容に関しては、公的機関や専門化が運営するサイトや専門書でご確認ください。制度が変更になっている可能性もありますから。

保険で対処する事も可能だが

これらに対処する為には、保険を使う事があります。上に挙げた例でも、夫の死亡に対しては生命保険をお勧めしました。

問題は、保険を使うのが賢い判断かどうかです。

率直に言って、保険を使わない方が良い場合も多いのです。例えば、上の例の中でいうと、病気やケガに備える場合は保険は不要です。公的な医療保険(健康保険や国民健康保険)がかなりの部分をカバーしてくれるので、民間の医療保険は役に立たないばかりか保険料の払い損なんですね。

何でもかんでもやたらと保険を使いたがる人がいますが、基本的には預貯金に回した方がお金の使い道として賢いです。この点は覚えておいた方が良いと思いますよ。

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