子供が大学に入ると、当然ですが学費がかかります。その学費の準備について考えてみましょう。特に、生命保険を使ってお金を貯めることを考えます。
2017年末現在、大学の学費を無料にするという検討が政府などでなされていますが、実現するのはいつになるのか分かりません。それに、立ち消えになる可能性もあります。
ということで、学費はかかるものとして考えておくべきでしょうからね。
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事前の準備が無いと大学の進学は厳しいのが現状です
ちなみに、私立大学に進学すると、授業料や入学金などで子供一人につき400万円前後のお金がかかります。学部などによって、だいぶばらつきはありますけどね。大学による差もありますし。
何にしても、数百万円単位の額がかかるというのが重要なポイントです。事前にある程度の準備は必須なわけです。
しかも、大学の学費自体は増加傾向にありますから、ちょっと多めに貯めることを考えた方が良いかもしれません。
貯蓄型の生命保険は色々とあります
子供の大学進学費用を貯めるための金融商品の候補として、生命保険の利用が考えられます。貯蓄型の生命保険を使うわけですね。
ちなみに、教育資金というと学資保険(こども保険とも言います)を考える人が多いでしょう。1 しかし学資保険以外の生命保険で積立てることも可能です。
貯蓄型の生命保険といえば養老保険があります。また、保険の営業がさらに違う保険を勧めることもあるようですね。
ところで、学資保険を使って積立てるメリットは何なのでしょうか?わざわざ保険を使うからには、他の金融商品には無いメリットがあるはずですよね。
夫の死亡に備える事が出来る
教育資金の貯蓄に保険を使う最大のメリットは、夫の死亡に備えられるという点でしょう。
多くの家庭では、夫の稼ぎが一番多いはずです。ですから夫が若くして亡くなるようなことがあると、家計は困ってしまいますよね。夫が無くなったために子供が大学進学を諦めた、なんて話を聞いたことがある人もいるでしょう。
しかし、保険を利用した場合、こんなケースにも備えることが出来るのです。
例えば学資保険の場合、夫が死亡したらそれ以降の積立は必要なくなります。もちろん、保険金も積み立てた場合と同額が払われますから、大学進学の費用の心配が要らなくなるわけです。2
夫の生死にかかわらず、同じ保険金が支払われるわけですね。
妻の方が稼ぎが多いケースでも考え方は同じです
ちなみに、上の説明では一般的なケースとして、夫の死亡に備えるという書き方をしました。もちろん、妻の方が稼ぎが多かったりするケースでは、妻の死亡に備えることも有り得ます。
他の保険を使う場合デモ考え方は同じ
ちなみに、他の保険を使う場合でも、考え方は同じです。一番お金を稼ぐ人(通常は夫)を被保険者として、保険に入ります。
こうすれば、万が一夫が早死にしたようなケースでも、学費の心配はしなくて良いわけですね。保険を使うというのは、学費の積立と万が一のリスクかなりができる優れた仕組みというわけです。
あれ、ちょっと変じゃない?
と、ここまで持ち上げておいてなんですが、この方法には大きな疑問点がいくつかあります。最後にそのあたりも少し触れておきましょう。
まず、そもそも夫が無くなった時の死亡保険って、絶対に別で入っているはずですよね。そうだとすれば、わざわざ大学の学費だけ保険で準備する必要は無いように思うのです。
どう考えてもおかしいですよね。
疑問点2つめは、貯蓄と言うか資産運用に保険を使うのが賢いのかという、根本的な問題です。
保険って、はっきり言って、手数料が高い商品なのです。しかも、手数料が明確になっていないので、有利なのか不利なのか判断しづらい部分もあります。
さらに、貯蓄型の保険の多くは、基本的には固定金利の積立商品です。こんなに国債の金利が低い時期に固定金利の商品を選ぶって、金融の常識としてはちょっと考えられません。
実際問題として、元本割れをするような学資保険もあるんですよね。そんな金融商品と契約するって、正気だとは思えないんですけど。どうなんでしょうね。
ちなみに、学資保険を使うデメリットに興味がある方は、こちらのページもご覧ください。
- ■ 教育資金は学資保険を使って貯める人が多いらしい [↩]
- 正確な用語を使って書くと、夫が亡くならなかった場合には、満期保険金が支払われます。仮に夫が途中で亡くなった場合には、満期保険金と同額の死亡保険金が支払われます。 [↩]
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