個人的には、学資保険というのは、消費者にとって難しい保険だと思っています。難しいと言うのは、経済状況によっては避けた方が良い場合もあるという意味です。
世の中には親の義務として学資保険ぐらいは入っておかないといけないと思い込んでいる人もいるようです。保険のセールスでも、そういう言い方をして勧誘するケースもあるようですね。
しかし、不利なタイミングだと思ったら、学資保険の契約しないという判断も必要ですよ。というのも、学資保険を使わなくても、子供の教育資金はためることはできるからです。
それに、父親の万が一の死亡にだって、別の方法で対応することは可能です。学資保険に縛られる必要は、まったくありません。
学資保険は固定金利の商品
金融商品として考えると、学資保険は固定金利の商品です。固定金利ということは、契約するタイミングで金利が決まってしまうということですね。
ということは、契約するタイミングがとても大事になります。低い金利の時に学資保険を契約してしまうと、その金利のまま20年近く付き合わないといけません。低金利のまま20年も我慢するなんて、決して良い選択でないことは明らかでしょう。
そもそも一般的に、固定金利の長期契約は避けるべきだと考えられています。これは、住宅ローンを想像していただくと理解しやすいでしょう。以前は住宅ローンは変動金利しか取扱がありませんでしたよね。あれは、固定金利にすると、貸し手である金融機関がリスクを負うからです。
貯蓄の場合は貸し手と借り手が逆転するだけで、考え方は同じことです。固定金利の長期契約は、そもそも避けるべき商品なのです。低金利の時には、特にね。
学資保険に入るタイミングは大体決まっている
学資保険のもう一つのデメリットは、契約するタイミングを選びにくいと言う点です。
学資保険というのは、子供が生まれる頃に契約するのが基本です。もう少し遅らせることは可能ですが、いつでも契約できると言うわけではありません。
たまたま子供が生まれたタイミングで金利が低かったとします。そんな時でも、市場金利が上がるまで、タイミングを待つなんてことはできないんですよね。
これは大きい問題だと言えるでしょう。金利が上昇するまでは、変動金利の商品で運用すると言うわけにも行かないのです。
子供が生まれたタイミングで金利がよければ契約を検討しても良い?
それでは、金利が高い時なら契約しても良いのでしょうか?
実はこれも微妙な問題ではあります。そもそも、保険を使って貯蓄をするのが正しい選択なのかという問題が有りますからね。
また、金利がさらに上がる可能性だって無くはありません。過去の日本の金利を見てもかなり高い金利だった時期はありました。今後そうならないと言う保証は全く無いのです。
まあそれでも、超低金利といわれる時代に選択するのに比べれば、合理的な選択と言えるとは思いますけど。
なんにしても、学資保険は金融商品としては問題が多いように思います。他の選択肢があるのなら、避けた方が良いと思いますけどね。
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