別のページで見たように、大学の進学費用を保険で積立てるという選択には、それなりにメリットがあります。大学卒業までに夫が亡くなるような事が起きても、保険なら対処可能なのです。死亡保険金が出ますから、それでまかなえるわけですね。
その一方で、生命保険を使って教育資金を貯めるのは良いことばかりではありません。それなりに、デメリットも存在します。
特に、積立型の生命保険を固定金利の金融商品と考えた場合、固定金利であることが大きなデメリットになります。はっきり言って、金融商品としてはお勧めできないんですよね。
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インフレに対応しにくい
大学の進学費用に限らず、生命保険で貯蓄をすることの最大のデメリットは、インフレに対応できないという点でしょう。学資保険などは固定金利の商品ですから、本来は長期の運用には向かないのです。
大学の進学費用と言う事は、15年とか20年先を見越した貯蓄をすることになります。それだけ長い期間だと、当然ですがインフレが起きて物価が今とぜんぜん違っていてもおかしくありません。
例えば、毎年2%物価上昇があると、20年後には物価は今の約1.5倍になります。大学の学費もそれにあわせて上がるすれば、私立大学に入るのに600万円程度は用意しないといけないことになるわけです。
現在保険を利用して積立てている人の多くは、300万円とか400万円程度を目標に積立をしている人が多いでしょう。しかし、それではぜんぜん足りなくなってしまうわけですね。
ちなみに、インフレのリスクに少しでも対応するには、株式などのインフレに強い金融商品を取り入れることが肝心です。
金利変動にも無力
保険を使って積立てる場合、金利変動にも対応できないという問題点があります。まあ金利変動は、インフレと無関係ではりませけどね。
多くの貯蓄型の保険の場合、契約時点に金利を決めると、契約修了までその金利が適用されます。ですから、低い金利の時に契約してしまうと、その後市場金利が上がってもその契約を続けないといけないのです。
これはとても不利なことと考えて良いでしょう。予定利率1%で契約していたのに、その後長期金利が3%になったりしたら普通は商品を乗り換えたいと思いますよね。でも、保険の場合、簡単に乗り換えるというわけにもいかないのです。
一般的に、契約が長い場合、固定金利の商品は避けるべきだ後考えられます。長期の契約だと、将来金利が上昇した場合に不利だからです。
例えば、以前は、住宅ローンは変動金利の商品しかありませんでした。これは将来の金利変動のリスクを、金融機関が負いたくなかったためなのです。
預金や保険というのは、私たちが金融期間にお金を貸す行為だとも言えます。ということは、住宅ローンの時とは立場が逆なわけですね。であるのなら、金融機関と長期の固定金利の契約を結ぶのは懸命な選択とは言えないでしょう。
20年近い積立のために学資保険などの固定金利の生命保険を使うのは、全く賢くない行為と言えるわけです。
ようするに、金融商品として考えると、学資保険はちょっと選びにくい商品だと言うことです。
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