学資保険というのは、大学進学の費用のために保険料を積立てるのが基本です。まとまった金額を用意するために、月好き○万円というような形で用意していくわけです。
しかし学資保険には、契約時に保険料の全額を一括で払ってしまう契約も存在します。正確には保険料の一時払いと言います。
この学資保険の保険料を一括で払うと言う方法には、何かメリットはあるのでしょうか?本来積立るための商品なのに、最初にお金を一括で払ってしまうのです。そんな商品には、そもそも利用する必要性が全く無いように感じませんか?
万が一に備えると言う保険本来の意味は持たない
学資保険を利用する最大のメリットは、万が一の事故が起きたときにも子供の大学の学費の心配が要らないと言う点です。万が一の事故と言うのは、具体的に書くと、父親がなくなるケースですね。
積立型の学資保険では、父親がなくなった後は、保険料を支払う必要がなくなります。子供はお金の心配をしないで大学に通えるわけです。
しかし、一括払いの場合だと、この機能はほとんど意味はありません。そもそも最初の時点で保険料は支払っていますから、支払う保険料の総額は事故が起ころうと起こるまいと同じなのです。
また、万が一父親が亡くなるようなことがあった場合も、払い込んだ保険料と受け取る死亡保険金の差額はほんのわずかです。某保険会社のシミュレーターで計算してみた所、あるケースでは、約396万円の掛け金に対し、受け取る死亡保険金は450万円でした。つまり、ほとんど増えないのです。
この程度だったら、同額の資金を他の金融商品で運用した方がマシかもしれません。ということは、わざわざ保険を選ぶ必要性は全く無いのです。
そもそも保険での貯蓄には大きな欠点がある
別のページでも書きましたが、学資保険はインフレや金利の情報に弱いと言う弱点があります。20年前後の期間を固定金利で運用するのですから、経済状況の変化の影響に全く対応できないのです。
ですから個人的には、そもそも学資保険の利用は賛成しにくいと言う立場です。生命保険の機能は他の生命保険の保険金の増額で対応し、お金の運用自体は個人向け国債や投資信託ですべきだと考えます。
そもそもそんな問題がある商品なのに、さらに意味のない一括納付をするわけです。もう、まともな判断とは思えません。学資保険の保険金を一括で払ってしまった人には、厳しい言い方かもしれませんが。
ちなみに、一括納付が駄目だからと言って、分割で払うのも意味はないですよ。基本手金は避けるべき商品なんですから。
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