元本保証の商品を選ぶなら10年物の個人向け国債が良いというのが、このサイトでの基本的なスタンスです。5年くらいで現金化するようなケースでも、10年物の個人向け国債がおすすめです。
この債券を利用することをお勧めする理由を簡単におさらいしておくと、次のようになります。
・ 国による保証があるんで、社債などと比べると圧倒的に安全性が高い
・ 中途換金した場合は一定のペナルティがあるが、そのペナルティは大きいものではない
・ 定期預金などと比べると金利が高いことが多い
金利が高いことに加えて、状況に応じて解約しやすい点が優れているわけですね。
とは言え、元本保証の商品だけで運用していては、運用資金を増やすことは出来ません。ですから、リスク商品と元本保証の商品を上手に組み合わせて、上手に運用したいものです。
また、個人向け国債は、自分で買付をしないといけないと言うデメリットもあります。これはちょっと面倒ですので、この点にも工夫は必要です。
そこで、具体的に、次のような運用をしてみてはいかがでしょうか。リスク商品と個人向け国債を組み合わせて運用する良い方法だと思います。
投資信託で積立、定期的に個人向け国債を買う
上に書いたような「リスク商品+個人向け国債」という運用を行うには、投資信託の積立を使うと便利でしょう。投資信託の積立を使えば、かなりの部分を自動で行うことが出来ます。
具体的には、投資信託の積立を使って、次の手順で運用してください。
② 半年に1度程度のペースで、投資信託を一部解約し10年物の個人向け国債を購入する
この方法で投資を行えば、作業が生じるのは半年に1度です。ネット証券を使えば、その作業自体も簡単なものです。10分程度で終わってしまうでしょう。
しかもこの方法だと、リバランスがしやすいと言うメリットもあります。リバランスというのは、資産の保有割合を事前に決め、それにあうように定期的にメンテナンスする事を言います。
例えば資産の割合を、日本株投信を3割、外国株投信を3割、個人向け国債を4割などと事前に決めておきます。しかし価格変動の結果、日本株が投信4割、外国株投信が3割、個人向け国債が3割になったとしましょう。
こんな時に、日本株投信を売って個人向け国債を買い資産の比率の調整することを、リバランスというのです。今回の方法だと、積み立てによって増えた資産で個人向け国債を買えば良いので、リバランスがしやすいのです。
ちなみに、定期的にリバランスを行う方が、運用成績が良いという報告もあるようです。
興味があれば試してみてください
個人的には、この方法はなかなかりにかなった良い方法だと思っています。作業が半年に1度程度で済むという手軽な方法というのがまず大きいです。その上、リバランスという大事な作業も簡単に行うことが出来ます。
唯一大変なのは、この方針で運用をするためには、事前にある程度方針を決める必要があるという点でしょうか。ただ、何となく学資保険に頼るよりは、よほど良いことだと思いますけどね。
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