週刊新潮に年利2.8%の人民元建ての定期預金に関する記事が載っていました。と言っても、日本の銀行の話ではありません。中国の交通銀行という銀行の話です。
ただ、日本人でも口座を作れるようです。ですから、その気になれば預け入れは可能なようですね。
■ 年2.8%「人民元」定期預金は安全か?〈週刊新潮〉
ちなみにこの記事ですが、書いている人が金融に疎いらしく、よくわからない点もあります。特に情報が足りないのが、どのくらいの期間の定期預金なのか分かりません。多分1年だと思うのですが、残念ながら確認のしようがありません。
あと、為替の手数料もどうなっているのか分かりません。そのあたりはご了承ください。
有利なのか?
さて、この定期預金有利なのでしょうか。不利なのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
まず金利だけ見ると、かなり有利なように感じられます。
人民元と言うのは、ほとんど米ドルと固定相場のような状態になっています。ですから、為替の変動と言う意味では、米ドル建ての定期預金の年利2.8%の定期預金をしているのと変わらないのです。
ドル建てで年利2.8%考えると、かなり有利と考えて良さそうです。なにせ、現在の米国の金利は、かなり低い状態ですから。
懸念材料は尽きない
ただ、いくつか問題点もあります。
まず大きいのが、日本円を人民元に変えるときの手数料が分からないという点です。この手数料が高ければ、2.8%の金利なんて簡単に吹っ飛んでしまうでしょう。
もう一つ気になるのが、人民元と米ドルの為替レートの今後です。
この2通貨は、現状では固定相場のようになっています。ただ、その状態がずっと続くと言う保証はどこにもありません。
特に最近は、中国側の事情で、固定相場を維持するのが難しくなっているように感じます。ある日突然変動相場制に移行するなんてことも考えられない話ではないのです。
その他にも、銀行自体に倒産懸念は無いのかとか、中国経済は今後大丈夫科など、様々な懸念すべき事項があります。
興味があれば検討しても良いとは思いますが
ざっくりと考えると、以上のような感じです。
うまく行った場合はそれなりのメリットもありそうです。興味があれば検討してみるのは良いでしょう。
ただ、不透明な点やリスクも小さくありません。感覚的には、それに見合うだけのリターンだとは思えないのも事実です。私だったら、検討すらしないで別の投資先を探しますけどね。
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