外貨預金というのは有利な商品なのでしょうか。それとも、あまり有利ではない商品なのでしょうか。
投資をするからには、把握しておきたいですよね。どう考えれば良いのでしょうか。
結論から書いてしまうと、外貨預金というのは非常に不利な金融商品です。運用手段として「用いない方が良い」というレベルではなく、「用いるべきではない」と言えるほど酷いのです。
貯蓄向けの商品として存在しているのでこのサイトでも紹介しています。でも、外貨預金を利用した方が良いとは、私個人としては、全く思っていません。
為替の手数料が高い
まず問題なのは、手数料の高さです。
外貨預金をするためには、円を外貨に変える必要があります。そして、運用が終わった後には、外貨を円に戻さないといけません。
この両方で手数料がかかるわけですね。しかも、メガバンクを使った場合、その手数料はビックリするほど高くなります。
手数料分の金利を受け取るだけでも、何年もかかってしまうケースもあるでしょう。
為替は金利差を打ち消す方向に動く
外貨預金の魅力は、何と言っても、円建ての預金よりも金利が高いことです。通貨にもよりますが、定期預金を使えば年に数パーセント程度の金利がつきます。
現在の円建ての預金の低金利を考えれば、この金利はとても魅力的だと感じる人もいるでしょう。しかし理論上は、これだけ高金利でも、特別有利と言うわけではないのです。
金利が高いのに有利で無いのは、為替のある性質のためです。一般に為替というのは、2つの通貨の金利差を打ち消す方向に動くと考えられるのです。
ですから、外貨建てで高金利だったとしても、その高金利のメリットは為替の変動で打ち消されてしまいます。ですから、ぜんぜん有利でも何でも無いのです。
もちろんこれは理論的な話で、最終的にどうなるかはやってみないとわかりませんけどね。為替の変動で、思った以上に儲かるかもしれませんし、大損をするかもしれません。
とにかく、外貨建てでの高金利と言うのは、有利でも不利でもないと言うのは知っておくべきでしょう。
金利が低めに設定される
日本の銀行で外貨預金をした場合、金利が低めに設定されていることも多いです。これも、外貨預金が不利な理由の一つです。特にメガバンクが酷いのですが、かなり低めに設定されています。
円建ての金利と比べると、それでも高金利に見えるのでしょう。実は条件が悪いことに気づかずに預金をしている人も少なくないようです。
銀行の倒産に弱い
もう一つ付け加えると、外貨預金というのは、銀行の倒産に非常に弱い商品です。銀行が倒産すると、1円も戻ってこない可能性すらあります。
上に書いたように、外貨預金というのは、理論上は全く有利ではありません。金利が低めに設定されていることと、為替の手数料を考えれば、はっきり言って不利な商品です。為替のリスクもありますしね。
その上、倒産リスクも背負わないといけないのです。そんな商品に投資するのが懸命だとは、私には思えません。
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