ソニー生命の調査によると、高校生以下の子供を持つ世帯の54.0%が学資保険を使って教育資金(大学などへの進学費用)を貯めているそうです。その次に多いのが銀行預金で、49.6%の人が利用しています。1
この調査は複数回答なのですが、この2つが圧倒的に多かったです。第3位は奨学金なのですが、15.2%にまで比率が落ちます。
率直に言って、これはちょっと意外な結果でした。というのも、感覚的には、2割とか3割程度だと思っていたからです。
学資保険で準備する人が、半数以上もいるのですね。
この結果って本当なのかなあ??
ソニー生命の調査結果がにわかには信じられなかったので、別の統計を使って裏を取ってみることにしました。具体的には、生命保険協会の統計を使って、大体どの程度の割合の人が学資保険の契約をするのか見てみようと思います。
生命保険協会の「生命保険の動向(2013年版)」という調査によると、平成24年に新規で学資保険を契約した件数が約64万件あるのだそうです。それ以前の数字を見ても、60万件台の契約でした。
一方、ここ数年は1年に生まれる子供の数は110万人を切るくらいの水準のようです。ということは、生命保険協会の調査では、6割前後の人が学資保険を利用しているというイメージでとらえて良さそうですね。
こう考えると、ソニー生命の調査はそれなりに正しいみたいですね。途中で解約する人もいるでしょうから、高校生以下の子供を持つ家庭の5割ちょっとが学資保険の契約をしているという結果は妥当に感じます。
学資保険で教育資金を貯める人って、こんなに多いのですね。
学資保険と銀行預金で準備するのは合理的なのかなあ
学資保険やら銀行預金やらで子供の進学費用を貯めるのは、必ずしも悪いことだとは言いません。でも。この2つだけと言うのは考え物です。
というのも、このサイト内でも繰り返し書いているのですが、学資保険や預貯金はインフレに弱いのです。ですから、一部はインフレに対応できる金融商品を入れた方が良いのです。
学費をためるためには、一般的に十数年にわたる運用をすることになります。ですから、インフレ対策は特に重要です。
具体的には、目標額の半分は学資保険や銀行預金などで貯め、残りは投資信託などを使って運用す売るのが良いでしょう。個人的には全部投資信託でも良いと思うのですけどね、そこまでのリスクを取るのは怖いと言う人は半分でも良いとおもいます。
学資保険がもう一つ問題だと思うのは、手数料が高いことです。その結果、十数年も運用して元本割れするような学資保険すらあるようです。市場金利が低いこともありますけどね。
10年以上積立てて元本割れをするようなら、もう貯蓄商品とは呼べないですよね。
- ■ 子どもの教育資金と学資保険に関する調査(ソニー生命) [↩]
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