国債も定期預金も、満期まで現金化しなければ、どちらも元本は保証されます。その意味では、この2つの金融商品は良く似た商品と言えるでしょう。
しかし、満期を待たずに現金化した場合は、状況が全く違います。運用を始める前に、このことを良く理解しておく必要があるでしょう。
定期預金の場合は中途解約しても元本割れしない
定期金の場合は、満期になる前に解約しても、元本割れすることはありません。多少のペナルティがあって、受け取れる利息が少なくなったりはしますが、元本割れは無いのです。
海外の銀行だと、中途解約した場合は元本割れするような定期預金も多いのですけどね。あるいは、中途解約事態を認めていないこと多いです。
しかし日本の銀行の場合、中途解約した場合も比較的軽いペナルティとなっているのです。
国債は時価での買い取り
一方、国債の場合はぜんぜん状況が違います。基本的には、そもそも中途解約という概念が無いのです。
では現金か出来ないかというとそんなこともありません。金融機関で買い取ってもらうことが出来ます。
ちなみに、この買い取り価格は市場価格での買取です。時価ということですね。ということは、市場価格が元本割れの状態だったら、元本割れでしか売れないということです。
もちろん、市場価格が値上がりしている場合もあります。そういう場合は、元本よりも高い値段で売れる可能性も有るわけです。
個人向け国債なら元本割れの心配は要らない
ちなみに、国債の中でも個人向け国債だけはちょっと扱いが違います。発行から1年以上経ったものに関しては、額面で買い取ってくれるのです。
この時多少の手数料は取られますが、この手数料も今まで受け取った利息よりも小さく設定されています。ですから、個人向け国債の場合は、元本割れのリスクが無いのです。
金利が大きいのは国債
同じ期間の定期預金と国債を比べた場合、一般的には、金利は国債が定期預金よりも大きくなっています。個人向け国債がその間くらいです。
ということは、途中で絶対に解約しないと決めているのなら、国債を選ぶのが良いわけです。1年程度は解約しないが、その後はいつ解約するか分からないのなら、個人向け国債が良いわけですね。
そして、もしかしたらすぐに解約するかもしれないと考えているのなら、定期預金を選べば良いでしょう。もっとも、そんな短い期間で解約する可能性があるのなら、最初から普通預金に置いておいてもいいとは思いますけどね。わざわざ定期にする手間がもったいないです。
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