貯蓄型の生命保険には老齢年金型の商品もあります。個人年金保険と言います。
一時金または月払いや年払いの形で保険料を払い込み、老後に年金の形で保険金を受け取るタイプの商品です。
個人年金保険には、運用によって受け取る年金が変化する変額タイプと、最初から予定利率が決まっている定額タイプがあります。日本では定額タイプの個人年金保険の方が人気があるようですね。
受け取り方も様々
個人年金保険の特徴として、年金の受け取り方にいろいろなタイプがあることがあげられるでしょう。代表的なのは、終身年金と呼ばれる方法と確定年金と呼ばれる方法でしょう。年金として受け取る以外に、一時金として受け取ることも可能です。
ちなみに終身年金というのは、死ぬまで年金がもらえるという年金です。ということは、長生きすれば受け取る年金が大きくなり得ですし、早死にするとほとんど年金をもらえず損をするということです。
確定年金と言うのは、決まった期間は被保険者の生死にかかわらず年金がもらえるという年金です。10年間と言う契約ならなら10年分は確実にもらえるわけですね。
また、個人年金保険には有期年金というタイプの受け取り方もあります。有期年金は確定年金と同様、決まった期間年金が受け取れると言うタイプの年金です。確定年金と違うのが、途中で被保険者が死亡した場合は、それ以降の年金は支払われないという点です。つまり、早死にをすると損ということですね。ちなみに、有期年金は取り扱っていないところも多いようです。
確率的に考えると、どの年金が有利ということはありません。年金を利用する目的に応じて受け取り方を選ぶようにするといいでしょう。
長期的に資金を固定することになるのでおすすめできない
さて、個人年金保険を資産運用の一部で使う是非について考えてみましょう。
結論から書いてしまうと、定額型の利用は個人的にはあまりおすすめできません。予定利率を契約時点で決めてしまう定額型の個人年金保険だと、インフレや市場金利の上昇に対応できないからです。
例えば、予定利率1%で契約していたとします。その後市場金利が上がり、5年後に契約したら3%で契約できたとしましょう。はっきり言って、契約時点の条件が悪すぎて、すぐにでも解約したいくらいですよね。
しかしこんな場合でも、個人保険は簡単に解約ができないのです。なぜかと言うと、途中で解約した場合、解約返戻金は元本割れする可能性も大きいのです。
年金保険に限らず、定額個人年金保険のような固定金利型の商品を利用するのはあまり賢い方法ではありません。特に、市場金利が低い時期には絶対に避けるべきでしょう。
許されるとしたら、分散投資が可能な銀行や生保などの機関投資家だけです。それでも、メガバンクなどは、リスク低減のために長い期間の債券はあまり所有していないのが現実ですからね。個人がこんな商品を買うなんて、ばかげているのです。
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