外貨預金のメリットとして、為替差益を得られる可能性があることが挙げられることが多いです。
ただこれは、本当にメリットと言えるのでしょうか。率直に言って、ちょっと疑問があるんですよね。
考えてみましょう。
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為替差益とは
最初に為替差益とはいったい何かについてみてみましょう。為替差益というのは、外貨預金の場合で言うと、次のようなケースを考えるとわかりやすいでしょう。
例えば、1ドル100円のときに1万円の日本円を米ドルに変えたとします。当然ですが、米ドル100ドルに成るわけです。
これを1ドル150円になったときに日本円に戻したとします。となると、1万5000円になるわけですね。
1万円が1万5000円になったわけで、5,000円のプラスになります。こういうのを為替差益といいます。
為替差益はメリットとは言えなさそうです
為替差益は確かにメリットですが、逆に為替で損をすることもあります。ですから、為替差益の可能性があるからと言って、単純にメリットとはいえませんよね。
投資の世界では、将来の投資結果の不確実性のことをリスクと言います。ということは、為替が変動する可能性があるということは、当然大きなリスクがあると言えるのです。
このようにリスクが高いときには、それに見合ったリターンがあるかどうかで有利不利は判断すべきです。リスク以上にリターンがあれば、メリットと言えるわけですね。逆にリスクに見合うリターンが無ければ、メリットどころかデメリットなのです。
さて、為替差損益に関して言うと、上がるも下がるも五分五分といった感じです。期待されるリターンはゼロということですね。ということは、リターンが無いのにハイリスクがあるということです。
ということは、外貨預金で為替差益の可能性があることは、メリットとはいえないわけです。リスクがあるのにリターンが無いのは、むしろデメリットなのです。
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