外貨預金では、時々特別金利キャンペーンをすることがあります。こういったキャンペーンはなんとなく有利な感じがしますよね。
ただ、実際のところはどうなのでしょう。本当に有利なキャンペーンなのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
例えば次のような感じ
このページを書いているときに、たまたま住信SBIネット銀行がキャンペーンをしています。次のような感じのキャンペーンです。
○キャンペーン概要
・期間:8月11日(月)~10月12日(日)預入れ手続き完了分まで。<NZドル定期預金>、<豪ドル定期預金>を、円普通預金または米ドル普通預金から預入れの場合、10月11日(土)5:50までに預入れする。それ以降の申込みは特別金利の適用対象外
・対象となる顧客:満20歳以上の個人の顧客・法人の顧客
・対象となる商品および特別金利:NZドル定期預金(3ヵ月もの・1年もの)および豪ドル定期預金(2ヵ月もの・6ヵ月もの)に特別金利を適用
- 住信SBIネット銀行、「NZドル・豪ドル定期預金 特別金利キャンペーン」開始(マイナビニュース)2014年8月12日
通貨に関しては豪ドルとニュージーランドドルの2つということです。1年以内の比較的短い定期預金に対して上乗せがあるということですね。
実際にどの程度上乗せになるかは、記事には書かれていませんでした。なんにしても、上乗せの分だけ普段よりは有利なのは間違いがありません。
短い期間の定期預金だと為替の手数料が負ける
外貨預金というのは、円を外貨にするときと外貨を円にするときに手数料がかかります。住信SBIネット銀行の場合、手数料は次のようになっています。
- 1豪ドルあたり40銭
- 1NZドルあたり40銭
ちなみに、これを書いている時点の1豪ドルは約95円です。また、ニュージーランドドルは約86円ということです。
ということは、大雑把に言って、円を外貨に替えるときに0.5%程度の手数料がかかります。そして、外貨を円に戻すときに0.5%程度の手数料がかかるわけです。
ということは、為替の手数料だけで元本の1%くらいの手数料を取られることになります。かなり高い手数料ですね。
ちなみに、住信SBIネット銀行の手数料は、メガバンクなどと比べると、破格といっていいほど条件がいいです。メガバンクで外貨預金をすることのおろかさが良くわかります。そんな条件で、利益なんて出るとは考えにくいですから。
多少上乗せがあっても利益は難しい
豪ドルやニュージーランドドルに投資するということは、その時点で約1%程度の手数料を払っているのと同じことです。ということは、運用期間が短い場合には、かなり不利な投資になるということですね。
キャンペーンなどで多少の上乗せ金利があったとしても、投資する十分な理由を探すのは難しいでしょう。はっきりいって、1年以内の上乗せ金利なんて、手数料の高い商品を売るための撒き餌でしかありません。
もちろん、何もキャンペーンが無い時期に預金をするよりは、多少は条件がいいのは確実です。でも、外貨預金という商品があまりいい商品ではありませんから、多少有利だからといってすぐに投資すると言う気にはならないのです。少なくとも個人的には。
豪ドルやニュージーランドドルの定期預金が有利だと思う十分な理由があるのなら、無理にやめろとはいいません。しかしそうでない場合は、キャンペーンをしているからという理由だけで投資することはおすすめできません。
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