外国債券への投資が外貨定期預金よりも優れている箇所はいくつかあります。外貨定期預金に比べると金利が良いというのもありますが、それだけではありません。
基本的にはいつでも換金が出来ると言うのも、メリットの一つと言えるでしょう。資産運用において、流動性1 というのは大事ですからね。
外貨定期預金は解約できないことも多い
ちなみに、外貨定期預金の場合は中途解約への対応は銀行により様々です。一定のペナルティを条件に受け入れているところもあれば、基本的に受け入れないとしているところもあります。
例えば、みずほ銀行だと、外貨定期預金の解約は次のようなルールなのだそうです。
原則として期日前解約はできません。万が一、当行がやむを得ないものと認めて期日前解約に応じる場合には、預入日から期日前解約日までの適用利率は期日前解約日における当該通貨建ての外貨普通預金利率となります。
基本は中途解約はダメというスタンスです。そして、中途解約を認める場合は、外貨普通預金の金利になるというペナルティがつくわけですね。
基本的には解約を認めないというスタンスはちょっと厳しいですが、後半の金利に関するペナルティは意外と甘いですね。この蔵のペナルティしか無いのなら、解約できないか何とか交渉しようとする人もいそうです。
そもそも、メガバンクの外貨預金の預金利率はびっくりするほど低いですからね。定期預金が普通預金になったところで、たかが知れています。
さて、本題にもどりましょう。
オンラインで手続きできない場合が多い
外国債券を償還前に換金する場合、証券会社に買い取ってもらうことになります。このときの買い取り価格は、市場価格ということになっていますが、実質的には証券会社の言い値です。
証券会社の言い値に納得が出来れば売却すれば良いし、納得できなければ売却しなければ良いということですね。
具体的な売却額は、個別に問い合わせるしかありません。株式のようにネット上で確認と言うわけには行かないのです。
例えばSBI証券のサイトでは、次のように説明されています。
現在の債券価格については、ホームページ上には表示しておりません。そのため、売却後の受取金額の確認については、以下の時間帯に当社コールセンターまでお問い合わせください。(※当社店頭取引での単価となります。)
このような方法をとらないといけないので、株式などに投資するよりは、ちょっと余分に手間がかかることになります。ちょっと面倒と言えば面倒ですね。
まあ、証券会社としても、債券までシステム対応するのはコスト的に無理なんでしょうね。債券は発行するタイミングごとの管理が必要なので、種類が膨大になりますから。
損をすることもあれば得をすることもあります
証券会社の買い取り価格は、基本的には市場価格を元に決められています。ですから金利の動向などにより、損をすることもあれば得をすることもあります。
さらに言うと、外貨ベースで得をしていても、円ベースでは損をすることもあります。ようするに、売却するタイミングで損をすることもあれば得をすることもあるわけです。
そう考えると、いつ売るかと言うのは、ちょっと難しいところではあります。いつでも売れると言うのは間違いないのですが、いつ売るかはなかなか難しいわけです。
まあ、このあたりに関しては、既発債でも新発債でも変わりはありませんが。
- 現金化したいときに現金化できるかどうかという事です。 [↩]
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