債券には「額面金額」というものがあります。これは一体どんなものでしょうか。簡単に整理してみましょう。
額面金額
債券には額面金額という金額があります。額面金額は、債券の券面に記載されています。
この数字が何を表すかというと、最低の申し込み単位をあらわします。例えば、額面金額が5万円の債券があったとしたら、約5万円から投資できるということです。この5万円が最低単位で、これの2倍とか5倍とかいった感じで投資が出来るわけです。
また、額面金額は償還のときに支払われる金額でもあります。償還というのは、債券でお金を借りていた企業やら国やらが、お金を返すことですね。
額面5万円の国債なら、償還のときに5万円が支払われるという感じです。つまり、額面金額というのは、最後に戻ってくる金額という意味もあります。
額面金額で債券が買えるわけではない
ちょっと理解が難しいのは、必ずしも額面金額で債券が買えるわけでは無いということです。
まず、債券が発行されると、発行価格というのが決まります。この金額は、額面金額と等しいこともありますが、額面金額と異なることもあるのです。
発行価格は額面100円当たり○○円という書き方がされます。ですから、発行価格98.29円という債券があったとしたら、額面よりも2%程度安く売り出されたことがわかるわけです。
国債などの場合は市場価格で決まりますので、発行価格が額面金額より大きいこともあれば、額面金額を下回ることもあります。また、一度発行された債券(既発債)は市場で価格が決まるので、既発債の価格も通常は額面価格とは一致しません。
つまり、償還時の価格という意味で額面金額は重要ですが、債券の売買価格はそれだけでは決まらないということです。
債券の額面金額は
ちなみに、日本国債の額面金額は、基本的には5万円です。ただ、一部の国債では、額面が異なるものもあります。
例えば、15年変動利付国債と物価連動国債は額面金額10万円です。また、個人向け国債の場合は、額面金額が1万円です。
社債の場合はまちまちです。100万円とか1億円とかいろいろです。
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