国債の中には物価連動国債と呼ばれる国債があります。名前からわかるように、物価に連動する国債です。個人的には、この国債は個人の投資に非常に向いた債券だと思っています。
これを書いている時点では、個人向け国債はなぜか個人投資家が買うことができません。しかし、2015年には個人投資家も購入できることになっています。
ですから今のうちに、物価連動国債がどんな債券なのかを確認し、どうして個人投資家に向いているのかを確認しておきましょう。
物価に連動する国債ってどういうもの
物価連動国債は、名前からわかるように物価に連動する国債です。とは言え、物価に連動するというだけでは、率直に言ってよくわかりませんよね。
そこで、財務省のサイトの説明をもとに、どんな債券なのかを確認してみましょう。
物価連動国債は、元金額が物価の動向に連動して増減します。すなわち、物価連動国債の発行後に物価が上昇すれば、その上昇率に応じて元金額が増加します(以下、増減後の元金額を「想定元金額」といいます。)。
投資した元金が物価に連動するということです。仮に100万円投資したとして物価が1%あがれば、元金が101万円になったとみなされるわけですね。
償還額は、償還時点での想定元金額となりますが、平成25年度以降に発行される物価連動国債には、償還時の連動係数が1を下回る場合、額面金額にて償還される元本保証(フロア)が設定されています。
償還されるときには、その時点での元金の金額が戻ってきます。つまり、100万円で投資して10年間で物価が10%上がったとすると、110万円が戻ってくるということです。
しかも、元本割れを防ぐ機能がつくようになったようです。発行から償還までに物価が下がった場合でも、元本は保証されるということですね。これから新しく発行される債券を買う場合は、元本割れの心配が要りません。
元本割れ防止の機能がついたので、個人でも非常に使いやすいと思います。何よりも元本割れが怖いと言う感じの人もいらっしゃいますからね。
利払いは年2回で、利子の額は各利払時の想定元金額に表面利率を乗じて算出します。表面利率は発行時に固定し、全利払いを通じて同一です。従って、物価上昇により想定元金額が増加すれば利子の額も増加します。
物価変動を考慮した想定元金額に表面利率を掛けて、支払われる利息は計算されます。つまり、支払われる利息も物価連動するということです。
インフレになれば利息は増えますが、デフレが来ると利息が減るわけです。
ちなみに、利払いが年2回と言うのは、他の利付公債と同じです。
額面金額、償還までの期間など
ちなみに、物価連動国債は10年もののみが存在します。連動する物価指数は、全国消費者物価指数です。より正確には、生鮮食品を除く総合指数です。
最低額面金額は10万円です。ですから、およそ10万円から投資が可能ということです。一般庶民でも十分に投資できる商品ですね。
この債券の発行は、毎月されると言うものでもありません。ほしい人は自分でチェックして、見逃さないようにする必要はありそうです。
個人が利用するメリットは何でしょうか
さて、この物価連動国債を個人が利用するメリットは何でしょうか。次のページへ続きます。
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