債券という金融商品の大きな特徴の一つが、償還(満期のこと)前に売却できるという点です。売却をして損するかどうかは別にして、比較的現金化しやすい金融商品であることは間違いありません。
ところで、債券を売るきの価格は、どのように決まっているのでしょうか。また、どこで買い取ってくれるのでしょうか。
確認してみましょう。
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店頭市場で売却できる| で、店頭市場って何?
一度買った債券は、店頭市場を通して売ることが出来ます。これが、債券の売却に関する 教科書的な説明でしょう。
また、中古の債券(既発債)を買いたいと思ったときも、店頭市場を通して買うことが出来ます。つまり、店頭市場と呼ばれる既発債を売買する市場が有るわけです。
金融機関に売って、金融機関から買うのが店頭市場
とは言え、債券の店頭市場は、株式を売買する証券市場とはまったく違うものです。というのも、どこかにすべての債券の取引価格を管理しているような場所があるわけではありません。
では債券の店頭市場というのは何かというと、要するに、金融機関の店頭ですでに発行されている債券を売買することなのです。債券を持ち込むと金融機関が買い取ってくれますし、既発債を買いに行くと金融機関が持っている債券を売ってくれるというだけの話です。
つまり、店頭市場で売買するというのは、金融機関と売買するという意味なのです。
金融機関の言い値で売買する
金融機関と取引をすることになるので、その売買価格は金融機関の言い値で決まります。つまり、債券を持ち込む金融機関によって、買取価格が違うことが有るのです。
ただ、どの金融機関で売買しても、大きく取引価格が違うわけではありません。一応、ある程度近い価格で売買されます。
ということで、債券に関しては、どの金融機関で売買するかで多少の損得はあるとも言えます。
「相対取引」といいます
取引所を通さずに直接取引することを相対取引といいます。既発債に関しては、金融機関と相対取引をするわけです。ちなみに、「相対取引」は「あいたいとりひき」と読みます。時々出てくる用語なので、覚えておくと良いでしょう。
いくらで売れるかは、事前に確認できます
ネット証券を使う場合は、ネット証券のサイト内で売却が出来てしまいます。その際、実際の買取価格を確認した上で、注文をすることが可能です。
債券の場合は、金利などによって価格変動します。当然ですが、金利が変動して元本割れをすることもあります。
外貨建ての場合は、円建てでの買取価格も参考で表示されるので、損をしているとか儲かったと言う判断は簡単にできるでしょう。その意味では非常に便利です。
何にしても、実際に売るといくらになるか分からないということはないので、安心して売却することは可能です。
個人向け国債はルールがちょっと違う
個人向け国債の場合はちょっとルールが違います。個人向け国債の場合は、買取価格が決まっているのです。
個人向け国債は、発行から1年経過すると、元本から中途解約のペナルティを差し引いた額で金融機関が買い取ってくれます。中途解約のペナルティは、過去1年分の金利相当額です。
ということは、確実にこれまで受け取った利息よりも小さいわけです。ですから、個人向け国債は、確実に元本割れしない仕組になっています。
つまり、元本割れをすることなく中途解約が出来るので、個人向け国債は優れていると考えられるわけです。その代わり、金利は多少安くなっていますけどね。
これは非常に有利な点と言っていいでしょう。
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