日本で債券の利回りを計算するときには単利が使われます。その利回りの計算ですが、債券の保有期間によって、次の3つがあります。
- 応募者利回り
- 最終利回り
- 所有期間利回り
3つの利回りの違いは何?
この3つの利回りの違いは、債券を保有する期間の違いです。
まず、応募者利回りは債券を新発債として買い、償還までもつケースの利回りですね。個人の投資家だと新発債を償還まで持つことが多いので、一番使用頻度が高いかもしれません。
2つめの最終利回りは、既発債として市場で買った債券を、償還まで持つケースの利回りです。最後の所有期間利回りは、既発債で買った債券を償還まで待たずに売った場合の利回りです。
難しい名前はついているが計算方法は一緒
上のように、債券を保有する期間に応じて、いろいろな名前がついています。しかし計算方法は一緒なので、考えかさえ理解してしまえば、難しくはありません。
具体的には、次のように計算します。
まず、債券の額面100円あたりの売却価格から取得価格を引き、それを債券の保有期間で割ります。出てきた数字に表面利率を足し、それを額面100円あたりの取得価格で割ります。最後にその数字に100をかけると、利回りは計算できます。
数式で書くと次のような感じですね。
{表面利率 + (売却価格 - 取得価格) ÷ 保有期間 }÷ 取得価格 × 100
あとは必要に応じて単語を読み替えるだけです。償還まで持つなら、売却価格のところは額面100円です。また、新発債を買った場合は、取得価格は発行価格になります。それだけの違いです。
計算の意味合いとしては、最初に額面100円の1年あたりの利益を求めています。それを額面100円あたりの取得価格で割って100を掛けることで、利回りが求められるわけです。1年あたりの利益を取得価格で割ってそれに100を掛ければ、確かにそれは単利の利回りですよね。
理屈さえわかってしまえば、難しい計算ではありません。一度わかってしまえば、自分で思い出しながら計算することも出来るでしょう。
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