5年後に使う予定がある100万円を運用する時、どんな金融商品を使うのが良いのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
以前、3年後に使うことが決まっている100万円の運用について考えたことがあります。それが5年になっても、基本的な考え方は同じです。
一般的なアドバイスならこんな感じかな
固定金利の商品なら定期預金よりも5年物の個人向け国債を使う方が良いと思われます。個人向けではない5年物の利付国債を検討してもいいかもしれません。
また、外貨預金や外貨建てMMF は為替の手数料を考えるとやめておいた方が無難です。数年分の利息よりも為替の手数料の方が大きいということも珍しくありません。それに為替変動のリスクもありますしね。
ある程度リスクを取れるのなら、外貨預金よりも投資信託を利用する方が良いでしょう。個人向け国債と投資信託を組み合わせてリスクを調整すると言う方法もあります。また、投資信託を使って外国の株式や債券に投資すると言う選択も出来ます。
標準的なアドバイスとしては、まあ大体こんなところです。運用期間が3年の場合と大体同じですね。
10年物の個人向け国債を利用する
ただ、運用期間が5年になると、運用期間が3年のときとはちょっと違ったアドバイスも出来るようになります。例えば、定期預金や5年物の個人向け国債の代わりに、10年物の個人向け国債を買って5年で解約することが提案できたりします。
個人向け国債は発行から1年経過したあとは、いつでも解約することが出来ます。そのときは、元本から決まったペナルティを引いた額が払い戻されます。
そのペナルティと言うのは、過去1年間の利息の8割です。つまり税引き後の過去1年間の利息がペナルティになるわけです。
1年分の利息がペナルティになるということは、購入してから1年以上経たないと解約できない個人向け国債では、元本割れは無いということですね。個人が利用しやすいように設計されているわけです。
さて、10年物の個人向け国債を5年で解約すると、最初の4年分の利息が投資家の利益となります。この額が5年物の個人向け国債の5年間の利息よりも大きければ、10年物の個人向け国債を中途解約したほうが有利ということですよね。
過去の例を見る限り、10年物の個人向け国債を5年で解約した方がかなり有利に見えます。ですから、5年間運用する元本保証の商品としては、10年物の個人向け国債が最良の選択肢である可能性もあるわけです。
ちょっとトリッキーな方法ですが、こんなやり方も出来るわけです。
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