個人が金融商品にお金を使う場合、次の2つの選択肢で悩むことが多いでしょう。
1つが貯蓄型の商品にお金を使うという選択です。銀行預金のような手軽のものから、株式のように専門知識が必要なものまで、様々な種類の金融商品にお金を使うという選択があります。
そしてもう1つが、将来のリスクに備えて保険に入るという選択です。個人が入る保険の中でも特に悩むのが、生命保険会社が扱っている保険でしょう。
自動車保険のような保険は、ほぼ必須といってもいい商品です。その一方で、生保会社の保険は入るも入らないも本人の自由と言う部分があります。
ですから、契約するかどうかで、かなり悩む人もいるはずです。
つまり私たちは、貯蓄をするか生命保険に入るかという選択を迫られることが多いわけです。あるいは、どちらも利用する場合は、どのようにお金を配分するかも決めないといけません。
それでは、私たちはこれらの2つのうちどちらを優先してお金を使うべきなのでしょうか。
子供がいる場合は生命保険を優先
生命保険と貯蓄のどちらを優先させるかですが、子供がいるかどうかで優先順位が違います。一般に子供がいる場合、まず優先すべきなのは生命保険です。
仮に父親が若くして亡くなった場合でも、残された家族は公的な遺族年金などを受け取ることができます。ただ、遺族年金は生活していくのに十分な額ではありません。
その後は母親が働くとしても、子供の大学進学費用までを捻出するのはちょっと厳しいケースが多いでしょう。ですから子供の将来を考えると、最低限の生命保険は入っておいた方がいいのです。
とはいっても、生命保険に入りすぎるのはいけません。各家庭によって必要な保険金額は異なりますが、子供一人当たり1,000万円程度と考えれば良いでしょう。
その次に貯蓄を考える
次に優先すべきは貯蓄です。必要以上の生命保険に入るくらいであれば、貯蓄を優先させましょう。つまり、子供がいない家庭の場合は、まず貯蓄ということですね。
子供がいる場合は、上に書いたように、最低限必要な生命保険にまず入ることになります。その後で、そのあまりを貯蓄に回すと言う感じになります。
保険というのは一般に、目的を限定してしまうという側面があります。例えば生命保険であれば、基本的に誰かが亡くなったときにしか使えません。
貯蓄型の生命保険なら、途中で解約して現金化できないことも無いのですが、その場合は契約者に不利なような設計になっています。ですから、使い勝手が非常に悪いのです。
逆に貯蓄なら、基本的に好きなときに好きなように使うことができます。とても使い勝手がいいのです。
ですから、必要最低限の部分を除いては、貯蓄を優先すべきと考えられます。
具体的にどんな商品を使って貯蓄・運用するかですが、個人的には、ETF などの一部の手数料が安い投資信託を使って貯蓄を行うのがいいのではないかと思っています。ただ、リスクを取るのが嫌なら、個人向け国債や預貯金でもかまわないでしょう。
必要以上の生命保険には入らない
子供がいる家庭が最低限の生命保険に入るのは良いとして、子供がいない家庭では生命保険は必要ないのでしょうか。あるいは、子供がいる家庭でも、さらに生命保険に入る必要は無いのでしょうか。
これに関しては必要ないというのが個人的な立場です。子供がいない場合は、保険が無くても何とかやっていけると考えるからです。
そして必要が無ければ入らない方がいいのが保険という商品です。なぜなら、保険は手数料が非常に高いので、契約者にとって不利なのです。上にも書きましたが、解約しづらいと言うデメリットもあります。
医療保険にお金を使うなら貯蓄を
ちなみに、生保会社の保険の中で、医療保険に入ろうと考える人もいるかもしれません。これに関しては、入る必要が無いと考えています。
医療保険にお金を使うくらいなら、貯蓄にお金を回すほうが得策です。万が一病気になって入院する場合には、貯めたお金を取り崩せばいいのです。
そもそも、日本の公的な医療保険(健康保険や国民健康保険)は、実は非常に手厚い給付があります。ですから、仮に入院することになっても、私たちの負担はそれほど大きくありません。
ですから、手数料が高い保険で対処するよりも、貯蓄で対処する方が合理的なのです。仮に大きな自己負担があるのでしたら、保険の利用も視野に入れないといけないんですけどね。そういう状況ではないわけです。
ちなみに、「医療保険は保険会社の職員がもっとも入りたがらない保険」と言う人すらいます。人気の保険ですが、筋が悪い保険なのです。
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