日本人は貯蓄が好きな国民だといわれています。でも、「そんなことを言うけど、ウチは全然お金がたまらない」と嘆いている方も多いのではないでしょうか。
嘆かないまでも、「なかなか貯まらないなあ」と思っている人は多いはずです。でも、ちゃんと手順を踏んで行動すれば、お金を貯めるのはそれほど難しくありません。
Contents
手順を踏みましょう
そこで、私がお薦めするお金を貯めるコツをご紹介します。といっても、そんなに難しい話ではありません。
具体的には、次のような手順で行動するだけです。
- 必要なお金を割り出す
- いつまでに必要かを割り出す
- 月々の貯蓄額を計算する
- 積立てる
たったこれだけです。
STEP1 必要なお金を割り出す
まず、将来に必要なお金を割り出します。人生の中で大きな割合を占める支出は子供の教育費・結婚資金・老後の資金・住宅の購入資金などです。結構な金額が必要になります。
これらの金額を真面目に計算しようと思うと、結構大変です。ですから、とりあえずは、ざっくりとした金額をだしておきましょう。
それでは、具体的に考えてみましょう。
結婚資金
あなたが独身であれば、将来結婚資金が必要になります。結婚式・披露宴・新婚旅行・新居の費用などを全部あわせると、一般的に300〜400万円程度は必要だといわれています。配偶者の方と折半するとしても結婚資金に200万円程度は見ておいたほうがいいかもしれません。
また、あなたのお子さんが結婚するときにも結婚の資金を補助するという事もあるでしょう。その場合も同じくらいの金額が必要かもしれません。
まあ、結婚資金に関してはご祝儀もありますからね。親がかなりの部分を援助してくれるというケースもありますし。実際には、そのあたりも含めて考えておきましょう。
住宅購入
住宅購入資金を貯めるというのは、とりあえず頭金を用意すると考えればいいでしょう。
住宅購入の頭金を2割くらいと考えると、3,000万円の住宅を購入する場合は600万円程度、4,000万円の住宅を購入する場合は800万円程度の頭金が必要になります。さらに、住宅購入には税金なども必要ですので初期費用として700万円〜1,000万円程度を用意する必要がありそうです。
持ち家の場合には年月が経ったらリフォームが必要になります。その事も考慮に入れておいた方が良いでしょう。
子供の教育費
子供一人が全部公立の学校に進学したとすると総額で700万円程度かかります。全部私立だったとすると1,800万円もかかります。
子供が2人いて全部私立の学校に入った場合は2人で3,600万円もの出費があるわけです。こうなると家を一見建てる程度の金額は必要だということですね。
ちょっと難しいのが、教育費用を国が出してくれる方向で検討されているという点です。もしかしたら、大学進学費用が丸々不要になるかもしれません。ちょっと読みにくい部分ではあります。
老後の資金
引退後の資金は持ち家か賃貸住宅かで大きく違うようです。一般的には3,000万円〜5,000万円程度は必要であるといわれています。
これは現在の年金制度がうまくいくことを前提にして計算されています。年金制度の変更で給付水準が下がった場合に備えてさらに蓄えておいた方がいいかもしれません。
マスコミが言うような年金制度の破綻は、現実的に考えて想定しにくいです。ただ、給付水準の引き下げとか給付開始年齢の引き上げなどは、十分にある話です。
ちなみに、最初に挙げた、3,000万円〜5,000万円程度という金額はかなり眉唾なんですよね。年金の給付額が変わるという問題もありますが、インフレの可能性もありますしね。あくまで目安程度に考えておいた方が良いのかな。
全部合計すると結構な額ですね
これだけの金額を積み上げると暗澹たる気持ちになりませんか?でも、目標を立てるためには実際にいくら必要なのかを知る事が大事なのです。
はっきり言って、不確定要素が多くて、厳密な金額は決めにくいですけどね。それでも、なんの計画も無いよりははるかにマシですから。状況が変わったら、計画を修正すればいいだけですし。
STEP2 いつまでに必要かを割り出す
目標金額が決まったらそれぞれの金額がいつまでに必要になるかを割り出しましょう。いつまでにいくら必要かわからないと計画は立てられないですよね。
例えば、住宅購入でしたら○○才位までに自宅を買おうという漠然とした目標があるでしょう。それを具体的に書き出してみましょう。あるいはお子さんがいればお子さんが高校大学に入学年齢は簡単に分かります。これらをすべて書き出してみましょう。
STEP3 貯蓄の計画を立てる
貯蓄しなければならない金額と、期限が決まったらそれを元に貯蓄計画を立てていきましょう。
貯蓄計画と言っても難しいものではありません。月々いくら貯めるかを決めていくだけです。
もっとも、厳密にやろうと思うと、色々と面倒なんですけどね。支出が必要な時期に貯金が間に合わないのでは意味が無いですよね。しかし、タイムリミットを気にしすぎると、若いうちの月々の貯蓄が大きくなりすぎます。
ベストは専門家に依頼することなんでしょうが、今の日本だとFPを探すのも大変ですしね。
単純に割り算で考えてみても良い
個人があまり複雑な事をやる必要もありません。とりあえず、貯めなくてはいけない総額を出してみて、それを月の数で割るだけでいいのではないでしょうか。そうすれば月々何万円というのが出てきます。
そして、教育資金のように、どうしても遅れてはいけないものに間に合うのかをチェックしましょう。それが間に合っていれば大丈夫ですし、間に合っていなければ前半にちょっと余分に頑張るようにします。
まあ、これで何とかなるでしょう。
STEP4 積み立てる
あとは、計画に従って、毎月お金を貯めていくだけです。この時に積立を利用すると便利です。
毎月一定額を残してそれを貯めていこうと思っても、人間なかなかできるものではありません。それだったら、積立を使って、強制的にお金が貯まっていくようにする方が簡単です。
最近は積立ができる金融商品も増えていますからね。この方法は容易なはずです。
余裕があったら、有る程度まとまったら投資で増やしていくという事を考えてもいいでしょう。あるいは投資信託の積立のように、投資と積立が一体になった商品を使っても良いと思います。
あ、そうそう、学資保険のようなある目的に特化した金融商品は使う必要がありません。全体の計画はあるので、一か所で積み立てれば大丈夫です。
目標が無いと計画も決まらない
ここまで紹介してきたのは、目標を決めて必要なお金を逆算していくという考え方です。となると、逆に困るのが次のようなパターンです。
【質問】一年にいくら貯めるのが良い?
現在、24歳の社会人一年目です。月収は手取りで20万円前後、ボーナスは30万円が年2回支給されます。親元で暮らしているので、生活費として3万円実家に入れています。
さて、私は、一年にどの程度貯めるのが理想なのでしょうか?
目的のない貯金はアドバイスが難しい
このような疑問を持っている方は、多いようです。某質問系サイトでも、同じような質問を見かけています。
でも、こういう質問は正直、答えづらいんですよね。というのも、どのくらい貯めるのが理想的かは、その人がどんな人生を過ごしたいかによっても違ってくるからです。上で書いたように、まず目標が無いと貯蓄額なんて決まりません。
例えば、将来独立志向があるひとに、アドバイスを求められたとします。そういう人には、「ちょっときつくても、月々8万円ずつ貯めて、一年で100万円をためる事を目指しましょう」などと答える事ができます。
あるいは、将来が漠然と不安なので、いくらか貯めておきたいという人にアドバイスを求められたとしましょう。その人には、次のような答えをするでしょう。
「100万円手持ちがあればいざというとき安心です。一ヶ月3万円ずつでも良いので、定期的に貯金して、2年半から3年くらい掛けて100万円貯めてみてはいかがでしょう。」
漠然としていても、将来不安解消という一応の目標があるので、何とか答えることは可能です。まあ、回答として十分というにはほど遠いですけど。
お金を貯めるときには、何に備えてお金を貯めるのか明確である必要があります。結婚資金とか、将来不安とか、高額商品の購入とか、何か目的があるとそれをもとに考える事ができます。
お金を貯めようと思ったときには、何のためにお金を貯めるのかから考えてみる事が望ましいでしょうね。漠然としたものでも良いので、目標を持ちましょう。
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