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国民年金の保険料は払った方が得か?やっぱり損?

国民年金の保険料は払った方が得なのでしょうか?

Contents

テレビや新聞情報だと、年金保険料は払うのがバカバカしくなる

テレビなどで年金について語られているのを見ると、国民年金の保険料を払うのはばかばかしい行為のように思われます。でも、実際のところはどうなのでしょうか?

もちろん、保険料は払わなきゃいけないものですよ。でも、自分にとって損なのか得なのかというのは、保険料の支払いが義務かどうかという点は別にして、とても気になる事ですよね。

自分にとって得だと分かれば、保険料を払うのも嫌ではなくなります。逆に、損だと分かると、ちょっと躊躇してしまいますよ。

損なのか得なのかチェックしてみましょう

将来自分に返ってくるものだけに、無関心で入られません。ですから、あえて得か損かとという観点でみてみたようと思います。

この点に関しては、共感してくれる人が多いんじゃないかなあ。気になる人も多いのではないかと思いますよ。

結論から書いてしまうと「得」です

最初に結論を書いておくと、国民年金の保険料は払ったほうが得です。これを読み終わった段階で、そう思っていただけるでしょう。

私たちが毎月払う保険料は、無駄ではなかったという事ですね。

国民年金に関して簡単におさらい

とりあえず、国民年金の概略について、簡単におさらいしておきましょう。

国民年金の保険料を払う人

国民年金の保険料を払う人は、20歳以上の日本に住んでいる人です。外国人を含みます。

ただし、サラリーマン(公務員を含みます)とサラリーマンの妻は除きます。
サラリーマンの場合は、厚生年金の保険料を払っています。その保険料が国民年金にも回っているという考え方ですね。

ただ、その妻の場合は純粋に免除です。1 配偶者の厚生年金の保険料に妻の分が含まれていると思っている人もいるようですが、そんなことはありません。その証拠に、厚生年金の保険料は、結婚していても独身でも同じです。

細かく書くと色々あるのですが、まあ、その辺りは省略します。

国民年金の保険料の月額

13,300円。(この記事を最初に書いた時点の数字です。最新のものは確認してください。基本的に毎年上がっているはずです。)

国民年金の給付

65歳になると年金の給付を受けられます。額としては年間80万円を切るくらいだと思っておきましょう。この額は将来の物価などで変動します。

ちなみに、年金の給付を受けるには、通産で10年間保険料を納めている必要があります。つまり、120か月分は保険料を納めていないと、年金は1円ももらえません。2

雑な説明ですがご勘弁を

大体このあたりが、国民年金の大雑把なポイントです。本当に大雑把なので、正確な部分はご自身で確認してください。細かくやっているとキリがないので。

それでは、次に、国民年金にはどんなメリットがあるのか見てみましょう。

国民年金の保険料を払った方が得な点

次に、国民年金を払う事によるメリットをみておきましょう。どんなメリットがあるのかをしっかり認識しておくのは、大事なことでしょう。

65歳から年金がもらえる

言わずもがなですが、将来年老いてから年金をもらう事ができます。

もちろん、現在の国民年金の給付水準は、生活するのに十分とはいえません。それでも、年金の給付があるのと無いのでは、老後の生活は大違いでしょう。月に6万円って、結構大きいですからね。

税金を取り返せる

国民年金の給付は、半分は国からの補助で行われています。3 つまり私たちが受け取る年金は、私たちが支払っている保険料からの支払と、国からの補助が半々という状態なのです。

国からの補助ということは、当然、そこには税金が当てられます。ということは、国民年金を受け取るということは、税金を取り返しているのと同じ意味があるのです。

逆に言うと、国民年金の給付を受けられないということは、税金の補助をもらえない分、損をしているとも言えます。

この点は知らない人が多いのではないでしょうか。結構大きなメリットだと思うんですけどね。

老後の給付だけではない

国民年金は老齢年金だけだと思われがちですが、実は違います。遺族年金や障害年金の機能も持っているのです。

遺族年金(国民年金の場合は、遺族基礎年金)というのは、自分が死んでしまったときに残された家族が貰える年金です。このお金があることで、家族が路頭に迷わなくてすみます。凄く簡単に言うと、生命保険のようなものです。

もちろん、遺族年金だけで残された家族の暮らしが十分成り立つとは思いません。それでも、何も無いよりマシなのは明らかです。

障害年金(国民年金の場合は、障害基礎年金)というのは、重度の障害を負った場合に給付される年金です。
自分が働けなくなったときにも、一定の収入を確保できます。

障害年金も遺族年金も色々と要件があります。簡単に言うと、人によってもらえたりもらえなかったりするのです。

ですから、注意は必要です。どんなケースで自分がもらえるのかとか、いくらもらえるのかといったチェックもしておきましょう。4

何にしても、老後の年金だけではないと認識しておくことは重要でしょう。

所得税と住民税が税金が安くなる

国民年金の保険料を払うと、所得税と住民税が安くなるというのも大事なポイントです。保険料を払った分だけ、所得が控除されるのです。

例えば、所得が400万円の人は税率が20%です。国民年金に入っていれば年間の保険料の20%分安くなります。

毎月の保険料を大雑把に1万5000円とすると、3万6000円(=15,000円×12ヶ月×20%)分の所得税が節約できます。ちょっと大雑把な計算ですが、大体この程度安くなると思ってください。

付け加えると、高額所得者ほど控除額は大きくなります。こうなると、かなりのメリットと言っていいでしょう。

払い続けないと、今まで払った分が無駄になる

最後に、保険料を払わないことによるデメリットもあります。それは何かというと、一定期間保険料を払っても、年金が全くもらえない可能性があるのです。

保険料を払い続けると、このデメリットが回避できます。

国民年金の加入期間は通常40年間あります。40年間払い続けると満額の年金がもらえるわけです。

ところが、途中で払っていない期間があると、払っていない期間の分は割り引いた額の年金が支払われる事になります。例えば、途中4年間払わない期間があったりすると、年金額は満額の90パーセントしかもらえません。

これは合理的ですよね。保険料を払っていない分は年金もやらないというわけです。

ところが、保険料を支払った期間が10年に満たないと、年金は全くもらえません。この10年は厚生年金の加入期間も含めることができます。

具体的に考えてみよう

具体的に考えてみましょう。

Aさんは、20歳のときからずっと保険料を払ってきました。ところが、9年と11ヶ月分を払い終えた時点で、突然保険料を収めるのを止めてしまいました。マスコミ情報に騙されたのでしょうか?

このAさんは、65歳になっても、年金は1円ももらえません。現在価値になおすと百万円以上の保険料を納めているにもかかわらず、何ももらえないのです。つまり保険料の払い損です。

今までに1円でも国民年金の保険料を支払った人はそれを取り返すためには最低10年分は支払わないとその分が無駄になってしまいます。これを避けるためにも、保険料を払い続けるのは大事なことです。

あ、ちなみに、Aさんには救済措置もあるんですけどね。そこまで書くと話が煩雑になるので、ここでは止めておきましょう。

納めた保険料に対して、受取る年金額は得なのか?

ここまでの説明で、国民年金には色々なメリットがあるのは分かっていただけたと思います。ただ、まだ、得なのか損なのかという問いの答えにはなっていませんよね。

年金が得なのかそんなのかを判断するには、支払った保険料と受取る年金の額を比較してみないといけません。そうすることで、得なのか損なのかがはじめて分かるわけです。

結論から言うと、私たちが納めた保険料よりも、私たちが受取る年金の方がずっと多いと考えてよさそうです。例えば、厚生労働省年金局の「平成23年度 年金制度のポイント 」という資料によると、2000年に生まれた人でも納めた保険料の1.5倍年金がもらえるようです。

つまり、平均寿命まで生きられれば、元を取る以上の給付が受けられるのです。

このような結論がでるのは、ある意味当然でしょう。上で説明したように、国民年金の給付の半分は国のお金が使われています。その分だけ、上乗せがあるのは明らかですから。

さらに、国民年金には上で説明したような、色々なメリットがあります。これらをあわせて考えると、保険料を払わない合理性はほとんど無さそうです。

それでも保険料を納めない人がいる不思議

ここまで見たように、国民年金の保険料を払うのには、さまざまなメリットがあります。そして、損得で言うと明らかに「得」です。

ただ、それでも、保険料の納付を躊躇してしまう人がいるのも事実です。というか、かなりの数の人が、保険料を払っていません。

そういう人は、何で納付をしないのでしょうか?保険料を出したくない人の言い分を整理してみましょう

「将来的に給付水準が下げられる恐れがある」という不信感がある

国民年金は老後世代の年金を次の世代の保険料で払うという制度です。つまり、私たちが引退したときに子供や孫の世代が支払う保険料を元に年金が支払われるわけですね。

でも、ご存知のとおり現在は少子化です。子供が少なくなるということは私たちが引退するころに保険料を払ってくれる世代が少ないわけです。

ということは、当然入ってくる保険料が減ってしまいます。これでは私たちの世代に十分な年金を払う事はできませんね。

そうなると年金額を下げてまかなう必要があるかもしれません。あるいは、給付の開始年齢が引きあげられる可能性もあります。

要するに、今お金を取るだけとって将来年金がいくらもらえるか分からないという不透明さがあるわけです。この点に関して、制度に不信感を持っている人がいるのは当然の事でしょう。

この不信感に関しては今後色々考える必要があるでしょう。

ただ、上に書いたように、2000年生まれでも払い損にはならないわけです。国庫の補助があるので、簡単には払い損になりません。

「世代間格差があり若い人に不利である」という不公平感で保険料を払わない

上に書いたような理由で、若い人の給付が減らされるのは避けられそうもありません。これは、世代間格差と言っていいでしょう。はっきり言って不公平です。

この不公平感が嫌で、年金の保険料を払いたくないという人もいるかもしれません。

ただ、繰り返しますが、国庫の補助があるので確率的には損にはなりません。上の世代より不利だからと言って、自分にとってプラスになる制度だという事を忘れてはいけません。

「破綻がうわさされている」噂を信じて保険料を払わない

さらに国民年金は破綻するのではないかといわれています。財政的に行き詰まって、制度が存続できなくなるのではないかと懸念されているのです。

これに関しては、テレビなどでも心配する意見を聞くことがありますね。

ただ、破綻懸念に関しては、杞憂であると思って下さい。

例えば、保険料を払わない人が増えると破綻するということを言う人がいます。しかし、保険料を払わない人がいるということは、将来の給付も減るということです。

ですから、長期的に見れば、バランスしているのです。短期的には問題になっても、長期的には影響がないのです。

冷静に考えると、保険料を払っている人は、国民年金を全くもらえなくなることはないと思ってもいいでしょう。

それでも、破綻するかもしれない制度にお金を出すのは嫌なものです。ですから、これが原因で保険料を納めない人も少なからずいるのでしょうね。気持ちとしては理解できる部分もあります。

この手の人に言いたいのは、正しい知識を身につけましょうねという一言です。テレビなんていい加減なんだから、簡単に信じないでください。信じて損をするのはあなたですから。

「経済的に保険料を納めることが出来ない」から保険料を払わない

もう一つ考えられるのが、経済的な理由で保険料を納めるのが難しいというケースです。

経済的に厳しい上に、上に書いたような悪いうわさもあるのです。それを理由に納付をためらう人がいるのも当然でしょう。

ただ、経済的な理由で納付が出来ない場合は、保険料の免除制度が適用される可能性もあります。普通に払った場合に比べて、年金額自体は減ってしまいますが、使わない手はありません。

経済的な理由で払えないという場合は、ぜひ利用していただきたいと思います。

マスコミに踊らされている

よく分からないけど、マスコミが言うから国民年金は信頼できないと思っている人も、少なからず居そうです。だから何となく保険料を払わないという人たちです。

そういう人には、自分が将来どういう不利益を受けるのか、早めに気づいて欲しいものです。少なくとも、情報は十分にありますから、ちゃんと自分で判断していただきたいものです。

上にも書きましたが、新聞やテレビなんて簡単に信じてはいけません。自分で裏を取る慎重さが必要です。

まあ、それだと、「マスコミの存在価値は何だ?」っていう話になるのですが。事実そうなのだから、仕方がありません。

保険料を払わない言い分としてはこんなところかな

おそらく、保険料を払わない言い分としてはこんなところでしょうか。理解できるものもありましたが、大半は3秒で論破できそうなものばかりですね。

それにしても、やたらと不安をあおるマスコミは罪深いです。

制度の欠陥は欠陥として追及すべきでしょう。でも、全く問題のない部分まで不安を煽るのがマスメディアの仕事なのでしょうか。困った人たちです。

国民年金の保険料を払わないのは損なので、ぜひ払ってください

さて、メリットと納付をためらう理由がでたところで、最後にまとめてみましょう。

確率的には払った方が得です

まず、国民年金というのは、国からの支出があることを考えると、必ずしも損ではないでしょう。平均的なケースでは、支払った以上のお金がもらえるはずです。また、税金を取り返す仕組みとも言えます。

所得税の控除がありますから、その分も有利ですしね。

もちろん、年金という制度の性質上、若くして亡くなれば払い損というケースもあるでしょうけどね。例えば、60歳代の後半で亡くなる場合とか。

まあ、こういうケースは、ある意味仕方が無いと割り切るしかありません。国民年金は社会保険という保険の一種ですからね。保険である以上は、有利不利は出てしまいます。

今まで1回でも保険料を払っていれば、継続して払うべきです

また、今まで1回でも保険料を払った事がある人なら、途中でやめるのはもったいない行為です。ここまで払った分のお金が全く返ってこないとなれば、純粋に保険料の払い損です。

それを取り返すためにも10年分は保険料を払わないともったいないと思います。特に、サラリーマンからフリーランスになるなどして、ある程度の期間保険料を払っている人は絶対に払った方がお得です。

また、障害年金・遺族年金の制度のことを考えると、やっぱり保険料を払っておいたほうがよさそうですね。国営の生命保険に入っているようなものですから。

いざというときの備えとして、国民年金が有効なのは疑いがありません。さらに言うと、破綻については考えなくていいというのも、保険料を納める理由になるでしょう。

俗論に惑わされるのはやめましょう。

>代わりに生命保険の個人年金保険に入るとか、馬鹿なことは考えないように

もちろん、民間の保険会社の個人年金に入るりは、国民年金は確実に有利だと言っていいでしょう。生命保険会社は税金の補助などありませんから、その分保険料も割高になります。

また、個人年金保険の場合は生命保険会社の取り分があります。これを考えると、さらに私たちには厳しい契約になります。

国民年金の保険料で、生命保険会社の個人年金保険に入るなんて、馬鹿なことは考えてはいけません。昔誰かが、テレビで保険会社の年金に入るから国民年金は不要だとか言っていましたね。誰だったかなあ。なんともバカな話です。

不平等感も大きいけどね

国民年金は不公平感が強い制度であるのは間違いありません。

はっきり言って、世代間格差がこれだけ大きいのは、制度としての欠陥です。こういうものにお金を払うことに不満を感じるのは当然のことでしょう。

ただ、これらの問題点に関しては、如何ともしがたいことです。率直に言って、あきらめるしかありません。

今から高齢者の年金を減らすような制度変更は難しいでしょう。政治家はそんなことを絶対に言い出せませんからね。

ですから、世代間格差という不平等は、受け入れるしかありません。

まとめ

何にしても、マスコミなどの報道を鵜呑みにしないほうがいいと思います。現在の制度に対して否定的なことを言うのが彼らの仕事ですから、話半分に聞かないといけません。

その一方で、不平等な制度であることは否定できません。若年層に不利なのは、テレビなどの報道の通りです。この部分では、テレビや新聞の報道は本当です。

また、公的年金だけで暮らせないということも認識しておくべきでしょう。すべてを国に頼れると思っている人がいたら、それは幻想です。

国民年金は、老後の収入の一つ程度だと思っておく必要があります。少なくとも、現在の若い世代はそうですね。

足りない分は、確定拠出年金を使うなどの工夫してください。こういうのは、損と得とかいう話とは、別次元の話です。そういう仕組みなのだと思って付き合うしかありません。

まあ、私たちにとって得な制度である以上、保険料はきっちり払うほうがいいでしょう。もっとも、国民年金の保険料は、本来払って当然なんですけどね。


  1. 個人的にはこの仕組みは不公平だと思っています。でも、既得権者がいるから、簡単には変えられないでしょうね。 []
  2. 以前は25年、300か月分が必要でした。短縮されて10年になっています。 []
  3. 以前は3分の1でしたが、平成21年度から2分の1になっています。 []
  4. こんな事を書いておいてなんですが、私も資料を見ないと分かりません []

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