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資産運用における「リスク」という言葉ほど誤解されているものも無い

テレビや雑誌などで投資の専門家が言っている「リスク」は、あなたが思っている「リスク」とは違う意味なのかもしれません。かなりの誤解が生じている「リスク」に関する話です

そもそも「リスク」って何?

投資とか資産運用の世界では、言葉の使い方が一般的なものとは異なることがあります。「リスク」という単語はその代表といってもいいものでしょう。

一般的には「リスク」という言葉は、危険とか危険度という意味で使われます。でも、投資の世界では「リスク」というのは「収益の不確実」という意味で使われるのです。

実はこの「リスク」という単語の使われ方の違いがもとで、誤解をまねく事がよくあります。特に、専門家と一般の人の間で、意思の疎通が難しいことがあるようです。

この説明が信じられない人へ

リスクという言葉の意味に関しては、説明してもなかなか信じてもらえないのです。そこで、ちょっと、権威に頼ってみることにしましょう。

野村證券の用語解説集というところでは次のように定義されています。

預貯金や証券投資などの資金運用に際してのリスクとは、「将来、損をするのか、少しだけ得をするのか、あるいは予想以上に得をするのか」等が決定されていないことを指す。

損をするという意味だけではなく、予想通りにいかない可能性のこと。現代のポートフォリオ理論において「リスク」とは、投資証券のボラティリティのことをさす。

ボラティリティというのは価格変動のことです。つまりこの説明だと、価格変動が大きく将来の価格が決定しづらい物をリスクがあると呼ぶわけです。

ね、不確実性って意味でしょ。

具体例を出して考えてみましょう

リスクを理解するための具体例として、株式投資を考えてみましょう。

一株100円のA株と、一株100円のB株があったとします。これを一株ずつ買って、5年間保有する事にしましょう。

価格変動が大きいA株

A株は値動きが激しい株です。5年間保有した場合株価が150円〜250円の間になる事が分かっているとしましょう。将来の株価に100円も差があるのですから、将来の収益も不確実です。

不確実性が大きいという事は、投資の世界では「ハイリスク」なわけですね。

しかし、5年保有で最低でも50%の利益が得られるわけですから、そんなに悪い投資ではありません。こんな投資があれば、みんなこぞってお金を出すはずです。

価格変動が小さいB株

一方B株は株価が安定します。5年間保有すると95円~115円の間になることが分かっているとします。

5年後の株価の幅が20円しかないわけですから、将来の予想という意味ではA株よりずっと確度が高いわけです。つまり、B株は「ローリスク」であると評価できるわけです。少なくともA株に比べたら。

しかし、下手をすると投資した100円よりも株価が下がってしまうかもしれません。

どちらに投資します?

さて、あなただったらA・Bのどちらに投資しますか?

普通に考えたらAですよね。

それでは、より「リスク」が高いのはどちらでしょう?

もうすでに答えは書いてありますね。「リスク」とは不確実性のことです。つまり不確実性が高い、将来の予想価格に100円も幅があるB株の方がリスクが高いことになってしまします。

コレはちょっと変な感じがしないですか?でも、本当なのです。

一般的な感覚では100円で購入すると150〜250円になるA株の方が、95円から115円にしかならないB株よりもずっとリスクは小さいような感覚があります。でも投資の世界でのリスクという言葉の使われ方では、予想の幅の大きいA株の方がリスクが大きいわけです。

リスクとリターンをセットで考えることで不自然な感じはなくなります

実は、この不自然さは簡単に解消されます。リターンを同時に考えることで、総合的に考えられるようになるのです。

リターンでいうと、少なくとも1.5倍になるA株の方が確実に大きいですよね。ということは、A株はB株よりもハイリスクでハイリターンだと考えられるわけです。

このように考えれば、単純にリスクが小さいB株が有利だという話にはなりません。あまり細かい話には踏み込みませんが、リスクとリターンのバランスを見て、投資すべきかどうかという判断をすることになります。

ローリスクに釣られて不利な商品を買う人は少なくない

上に書いたように、投資ではリスクとリターンのセットで評価されるべきですが、価格変動のリスクというところにだけつられて不利な金融商品ばかりを選ぶ人もいるようです。例えば、保険でお金を貯めるという人には、その手のタイプが多そうですね。

多くの保険は、一般的には、保険会社が倒産しない限り元本保証されています。そして、リターンは契約時に決まっています。ただ、長期金利が低い今の時期には、リターンはゼロです。

つまり、保険というのは、ローリスク、ローリターンの代表という事になります。このローリスクという部分に反応してしまうわけですね。

確かに価格変動という意味では、保険はローリスクです。しかし、価格変動以外のリスクというのも存在するわけです。例えば、途中で解約し辛かったり、保険会社が倒産する可能性があったりという問題もあるわけです。

実際、過去には保険会社の倒産もありましたからね。本当に「保険で大丈夫なの?」という感覚は常にあります。

あとは、物価変動に弱いというのも、実は大きなリスクなんですよね。実質でみると、実は、ローリターンどころかマイナスリターンという事すら考えられます。

ローリスク・ローリターンがダメなわけではありませんが、もっと違う金融商品があるような気がするのです。

誰かが「リスク」といっていたら気をつけて聞きましょう!

ところで、テレビのニュース番組のなかで、キャスターと投資や経済の専門家が話している場面を見ることも多いです。こんなときは、注意が必要です。

お互い同じ「リスク」という言葉を使っていても、全然違う事を話している事もあり得ます。

情報を受け取る私たちは、発言している人がどちらの意味で「リスク」という単語を使っているのか見極める必要があるのです。気をつけないと全く意味が違ってしまいます。

正しい事を知るためには、勉強って大事ですね。

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