FP技能検定を受けるには、受験資格が必要です。これだけの人気資格であるにも関わらず、漢検やTOEIC のように誰でも受験できるわけでは無いのです。
とは言え、かなりの数の人が受験できるわけですから、それほど受験資格を得るのは難しいわけでは無いのですけどね。しかし、それでも、FP2級以上の受験資格を得るには最短でも数か月はかかります。
受験するためには、どんな条件を満たさないといけないのでしょうか。チェックしてみましょう。
Contents
受験資格を確認しておこう
金融財政事情研究会のサイトから、FP技能検定の各級の受験資格を確認しておきましょう。当然ですが、日本FP協会でも受験資格は同じです。
FP3級
学科試験・実技試験:FP業務に従事している者または従事しようとしている者
FP2級
学科試験・実技試験の受験資格
- 3級技能検定の合格者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
このうちの1つでも満たしている事が条件になります。
FP1級
【学科試験の受験資格】
- 2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者
【実技試験の受験資格】
- 1級学科試験の合格者
- 「FP養成コース」修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会のCFP認定者
- 日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者
3級の受験資格は判断が難しい
それでは、各級の受験資格を詳しく見ていきましょう。
といっても、FP1級はかなり面倒なので、ここでは割愛させてください。1級を受けるくらいの人なら、自分で調べているでしょうしね。このページでは、2級と3級だけで。
それでは、3級の受験資格から見ていきましょう。
学科試験、実技試験共に「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」というのが条件なのだそうです。なんだか、評価をし辛い受験資格ですね。
「従事しようとしている」ってどうやって評価するの?
とりあえず、FP業務に従事しようとしていれば、受験させてくれるというのは分かります。将来その仕事に就かなくても、今その気持ちがあれば良いわけですよね。
ただ、従事しようと考えていない人は、受験資格が得られないとも言えます。
例えば、専業主婦が家計のためにFPの知識をを学ぼうと思っていたとします。でも、この人には受験資格は無いわけです。厳密に言うと。
そうすると、この主婦が、「今は専業主婦だけど、将来はFPの仕事がしたいと」言ったら受験資格を得るのでしょうか。でも、その本心は確認できませんよね。その場しのぎの嘘かもしれません。
一応作った受験資格なのでしょうね
このように3級の受験資格に関しては、かなり曖昧と言わざるを得ません。心の内なんて、確認しようがないですしね。
どういう理由で作ったのかは分かりませんが、一応作っただけのルールという感じです。
はっきり言って、まじめに取り締まる気なんてゼロでしょうからね。だって、確認書類の提出もありませんから。
こんな規定を作るくらいなら、誰でも受験可としておけば良かったと思うのですが。受験するためには条件を付けないといけないという法律でもあったのかな。一応、国家試験だけに。
FP2級の受験資格はそれなりに満たすのが大変
さて、次にFP2級の受験資格です。実技試験、学科試験共に、次の条件のうちの1つ以上を満たす必要があります。
- 3級技能検定の合格者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
厚生労働省認定金融渉外技能審査って何?
このうち、4つ目の「厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者」と言うのは、無視して良いかもしれませんね。この資格を取ってからFPを目指す人は、多くないでしょうから。金融機関で働く人なら、別かもしれませんが。
そもそも、厚生労働省認定金融渉外技能審査に関しては、初めて名前を聞いたという人すら少なく無いはずです。名前も知らないような資格を、FP2級を受けるために取りませんよね。
順に級が上がっていくのは分かりやすい
次に、一つ目の「3級技能検定の合格者」という条件です。これは日本人には分かりやすいですよね。
段階的にレベルがセットしてあって、それを一つずつクリアしていくタイプです。資格試験だと、英検や漢検がそんな感じですね。もっとも英検や漢検は、下から順番に取得していく必要は無いのですが。
日本人はこのシステムが大好きです。柔道や剣道などの武道も、このシステムですしね。水泳でも似たようなシステムを採用しているところがおおそうです。
その他の習い事でも、こういうシステムを採用しているところが多いはずです。
■ FP3級取得は時間はかかる
3級に合格したら2級にチャレンジするとう仕組みですが、分かりやすい反面、ちょっと問題もあります。
何が問題かと言うと、資格取得までに時間がかかるのです。少なくとも試験2回分はかかってしまいます。
FP技能検定の場合は、年に3回試験があります。という事は、要領よく受けても半年くらいはかかってしまいます。
一般的には、最初の受験までに、ある程度時間がかかるでしょう。試験のある程度前に出願が必要ですから、ある程度の予備知識がある人でも、すぐに受けられるわけではありません。
また、試験の日程は決まっていますから、学習を始めるタイミングによっては、受けたくても4か月とか5か月待たないといけないという事もあります。受験の締め切りのタイミングに学習を始めたりすると、結構時間がかかるケースがあるのです。
さらに、FP3級を失敗してしまうリスクも、全くないわけではありません。FP3級の受験に失敗すると、さらに4か月はかかってしまうのです。
普通にやったら、FP3級でつまずく可能性は高くありません。それでも、たまたま苦手な問題が出題されることだって、無いとは言えませんからね。
特に、問題数の少ない実技試験では、そういう事も起こり得ます。
AFP認定研修で合格率も上がる
2つめの「日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者」と言うのは、何なのでしょうか。
まず、AFP というのは、日本FP協会の設定している資格の事です。そのAFP になるための研修がAFP認定研修です。
他の条件も必要ですが、AFP認定研修を修了すると、AFP という民間資格の取得者であることを名乗れるわけです。
このAFP になるための研修を修了すると、なぜか国家資格である2級FP技能士の検定試験が受けられるわけですね。ちょっと不思議ですが、そう決まっているので仕方がありません。
■ AFP認定研修≒FP2級対策講座
さて、このAFP認定研修ですが、実際にはFP2級の受験対策講座であるケースが多いようです。
一応、AFP という資格独自の、提案書というドキュメントの作成は必要です。ただ、その部分を抜かせば、FP2級対策講座と言っても過言はないような教材です。
ですから、AFP認定研修を受けると、FP2級の受験資格も得られますし、FP2級の受験対策もできるわけです。まさに、一石二鳥です。
ちなみに、合格率が高いのも、AFP認定研修受講後の受験だと思われます。ECCビジネススクールのやっているAFP認定研修だと、合格率は全国平均の2倍以上らしいですから。
実務経験は意外と幅広い
最後に3番目の「FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者」という条件です。
これは一見、満たすのが難しそうですよね。何の資格も持っていない人が、FP業務を任せらえるとは思えません。
しかし、実は、この実務経験と言うのは意外と満たすのは簡単なのです。と言うのも、実務経験として認められる実務の範囲はかなり広いのです。
具体的には、例えば、金融機関や保険会社に勤めていれば実務経験と認められます。あるいは、会社の事務をやっていても実務経験になります。さらには、金融機関向けソフト開発も実務経験に入るといった具合です。
このように、社会人として事務系の仕事をしていれば、実務経験と認められる可能性は大きそうです。あるいは、金融系のSEの職もですね。
AFP認定研修がおすすめ
率直に言って、FP2級の受験資格はどの方法でとっても構いません。働いている人なら、実務経験で取れるでしょうし、ゆっくり時間をかけて進みたい人ならFP3級から取るのも悪くないでしょう。
ただ、資格取得を目指すのであれば、AFP認定研修を含めた通信講座(あるいは通学講座)を受講した方が良いかもしれません。理由は簡単で、この手の講座を受講した方が合格率が高そうだからです。
講座の受講料が凄い高いのなら、簡単に勧めるわけにもいかないのですけどね。数万円程度のコストで合格率が大幅に上がるのなら、利用しない手は無いでしょう。時間は貴重ですから。
FP2級を取りたければECCビジネススクールの講座をチェック!
FP2級の取得を目指すなら、ECCビジネススクールの通信講座がお勧めです。なぜなら、ECCのFP講座は、全国平均の2倍以上の合格率を誇る優良講座なのです。
税込で59,800円と、この手の講座としてはかなり低価格の部類に入ります。その上、FP3級の講座も無料受講ができます。非常にお勧めですよ。

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