FP3級の受験者は、試験の前に重大な決断をしないといけません。しかも、その決断は、できる早くした方が良いでしょう。どんなに遅くとも、試験の申込をするまでにすべき決断です。
どんな決断かというと、FP3級の実技試験の科目をどうするかです。これがかなり重要なのです。合否を左右しかねません。
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受験者数をチェック
FP3級の実技試験は、次の3つです。
- 個人資産相談業務(金融財政事情研究会)
- 保険顧客資産相談業務(金融財政事情研究会)
- 資産設計提案業務(日本FP協会)
2017年9月、2018年1月、2018年5月の3回と1年間の合計の受験者数は、それぞれ次のようになっています。
個人資産相談業務:16,139人、16,523人、11,465人、44,127人
保険顧客資産相談業務:14,328人、13,064人、11,764人、39,156人
資産設計提案業務:15,416人、19,936人、14,540人、49,892人
3回分の合計を円グラフにすると、こんな感じです。
このように、1年間の受験者数の合計で見ると、実は科目による受験者数の差はびっくりするほど大きくはないことが分かります。
5回分の合格率の推移
続いて合格率です。2017年1月から2018年5月までの各科目の合格率は、それぞれ次のようになっています。
個人資産相談業務:74.89%、59.69%、75.83%、67.13%、71.20%
保険顧客資産相談業務:48.97%、40.60%、67.05%、42.98%、35.69%
資産設計提案業務:85.07%、86.18%、85.37%、89.07%、90.47%
グラフにすると、こんな感じです。
それにしても、保険顧客資産相談業務。低すぎじゃね。
実技試験の試験科目はどれを選ぶのが賢いだろう
さて、FP3級の試験科目はどれを選ぶのが良いのでしょうか。
資産設計提案業務は易しそうだ
合格率を見ると、資産設計提案業務が一番受かりやすいように見えます。特に、2018年5月は、9割以上が合格しています。
これだと、学科試験に合格できる程度の実力があれば、まず受かりそうですね。失敗したら恥ずかしいレベルです。
保険顧客資産相談業務は明らかに難易度が高そう
それに対して、金融財政事情研究会の保険顧客資産相談業務は、合格率がかなり低いです。資産設計提案業務の合格率が9割を超えた2018年5月に、3割台の合格率なのです。
ちなみに保険顧客資産相談業務は、同じ金融財政事情研究会の個人資産相談業務と比べても合格率が低いようです。ということは、純粋に難しい可能性が大きいですね。
さすがに、保険顧客資産相談業務を受験する人が、個人資産相談業務の受験者と比べて能力的に劣るとも考え辛いですから。
FP3級の場合、金融機関が半ば無理やり社員に受験させることはあるようです。そして、金融機関の指示で受ける人は、金融財政事情研究会で受けることが多いはずです。
ですから、金融財政事情研究会と日本FP協会の受験者の試験への取り組みに差があるのはおそらく事実でしょう。強制的に受験させられる人は、自発的な受験生程は真面目に準備しないでしょうからね。実際、金融財政事情研究会と日本FP協会で学科試験の成績も全然違いますし。
ただ、同じ金融財政事情研究会の中なら、そんなに差は無いでしょう。やっぱり保険顧客資産相談業務は、純粋に難しいと考えて良さそうです。よほど自身がある人を除いては、避けておいた方が無難でしょう。
とは言え、上の受験者数のグラフを見るかぎり、この科目を選ぶ人もかなりいるんですよね。何でこれを選んだのでしょうか。保険関係の仕事で、会社から指示があったりするのかなあ。
個人資産相談業務と資産設計提案業務だとどちらが難しい?
問題は金融財政事情研究会の個人資産相談業務と日本FP協会の資産設計提案業務のどちらが易しいかでしょう。これに関しては評価が難しいところです。
単純な合格率を見れば、資産設計提案業務の方が高いのは一目瞭然です。しかし、上にも書いた通り、日本FP協会は学科試験の合格率も高いんですよね。
どちらが易しいのか、ちょっと評価がし辛いわけです。
ちゃんと準備すればどちらでも大丈夫
まあ、どちらの試験をうけたところで、しっかりと準備をしていけば問題は無いでしょうけどね。どちらも合格率は高いわけですし。
もっとも、顧客資産相談業務の2017年5月の59.69%という合格率はちょっと気になりますけどね。こういうのがあると、ちょっと怖いですね。
実技試験は問題数が少ないので、ちょっと問題難易度の調整を間違うと、一気に合格率が下がる事があるのでしょう。
実技試験の科目は早めに決めてしまいましょう
とりあえず、両方の過去問を2回か3回解いてみて、やりやすい方で受験すれば良いのではないでしょうか。両方ともネットで簡単に問題と模範解答は手に入りますし。解説は無いですけど。
出願の都合などもありますから、できるだけ早めにチェックした方が良いとは思います。
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