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FP2級の実技試験は何を選べばいい?| 生保顧客資産相談業務が意外といいかもよ

FP技能検定(2級)の準備で早めに済ませておきたいことの一つが、実技試験の科目を決める事です。実技試験の対策自体は直前になるのでしょうが、教科の選定だけは早めにやっておかないといけません。出願のタイミングが早いですからね。

また、科目により合格率も違うので、急ぐ必要があるのと同時に、重要な作業でもあります。

さて、実技試験の科目は、何を選べばいいのでしょうか。もっと言うと、どの科目を選ぶと合格しやすいのでしょうか。

FP2級実技試験の試験科目はどう決める

FP2級の実技試験では科目選びが重要

FP3級と同様、FP2級でも実技試験の科目の選択は重要です。異なる問題の試験である以上、科目によって易しい難しいはありますからね。

個人資産相談業務か資産設計提案業務を選ぶのが王道か

とりあえず最初に意識したいのは、金融財政事情研究会の個人資産相談業務と日本FP協会の資産設計提案業務でしょう。この2つは問題の傾向が近いようです。

この2つから選ぶのがオーソドックスでしょう。王道で行くとしたら、この2つから自分と相性が良い方を選ぶ事になります。

まあ、他の科目を選ぶという手もありますけどね。この辺りは、このページの後半で分析を交えつつ考えていきましょう。

早めに決めるのが大事

FP2級の実技試験は、極力早めに決めておいた方が良いでしょう。というのも、試験の申込が意外と早いからです。試験の約2か月前です。

ということは、それまでには、受験する科目を決める必要があります。つまり、3か月前くらいには決めておいた方が良いのです。

もちろん、早めに決めた方が、対策の時間を取れるというのもあります。

まあ、試験対策自体は、学科試験が先になるでしょうけどね。学科試験がある程度できるようにならないと、実技試験は手を出せないでしょうから。

それでは、FP2級実技試験の、具体的な試験科目について見ていきましょう。

FP2級実技試験の試験科目

FP2級実技試験の試験科目は、次の5つです。

  • 個人資産相談業務(金融財政事情研究会)
  • 中小事業主資産相談業務(金融財政事情研究会)
  • 生保顧客資産相談業務(金融財政事情研究会)
  • 損保顧客資産相談業務(金融財政事情研究会)
  • 資産設計提案業務(日本FP協会)

このうち、中小事業主資産相談業務と損保顧客資産相談業務に関しては、受験者数がかなり少ないようです。例えば、2017年の9月だと、中小事業主資産相談業務の受験者が2,194人、損保顧客資産相談業務の受験者が369人でした。

業務上、関連があるなどの事情が無ければ、避けておいた方が無難でしょう。中小事業主資産相談業務は、もしかしたら、税理士などには向いているかもしれませんが。

また、この2科目に関しては、年3回の試験の全てで実施されるわけではありません。中小事業主資産相談業務が1月と9月の年2回、損保顧客資産相談業務が9月の年1回のみです。

これに関しては、特に決まりがあるわけでは無いようです。少なくとも、そういう規定を見た記憶はありません。

単に受験者が少ないので、金融財政事情研究会が判断しているのでしょうね。

2017年9月の受験者数は

さて、2級実技試験の受験者数はどうなっているのでしょうか。2017年9月の科目ごとの受験者数と合格率をチェックしてみましょう。

個人資産相談業務:16,059人(51.29%)
中小事業主資産相談業務:2,194人(49.95%)
生保顧客資産相談業務:7,533人(37.48%)
損保顧客資産相談業務:369人(72.35%)
資産設計提案業務:14,540人(58.34%)

これを円グラフにしてみると、こんな感じです。

FP2級実技試験の受験者数(2017年9月)

こうやって比較してみると、中小事業主資産相談業務と損保顧客資産相談業務の受験者はかなりの少数派であることが分かります。特に、損保顧客資産相談業務の受験生はたった369人ですからね。

生保顧客資産相談業務は意外と多く、個人資産相談業務や資産設計提案業務の半分くらいは受験者がいます。

受験者数上位3科目の合格率の推移は

それでは、受験者数が多い3科目の、合格率の推移はどうなっているのでしょうか。受験すべき科目を選ぶ上では、非常に重要なポイントですね。

2017年1月から2018年5月までの5回分の合格率の推移を見てみましょう。

個人資産相談業務:38.90%、34.12%、51.29%、31.72%、23.87%
生保顧客資産相談業務:44.03%、41.96%、37.48%、50.20%、45.47%
資産設計提案業務:63.87%、46.79%、58.34%、57.45%、51.68%

グラフにすると、こんな感じですね。

FP2級実技試験の科目別合格率推移

個人資産相談業務は合格率が低い

これを見ると分かるように、金融財政事情研究会の個人資産相談業務の合格率は低いことが多いようですね。金融財政事情研究会で受験をするなら、生保顧客資産相談業務で受験した方が良いかもしれません。

特に、2018年5月なんて23.87%ですからね。これくらい低いと、ちゃんとした実力がある人でも落ちるかもしれません。誰しも苦手な分野はありますからね。

生保顧客資産相談業務も特別な知識は要らない

ちなみに、生保顧客資産相談業務は生保の専門的な知識が無くても合格できます。私自身がこの科目で受験しましたから、間違いありません。

まあ、学科試験で出題されるのよりは多少細かい知識も問われますけどね。

まじめに学科試験対策をやっていれば、知識不足で落ちるという事は無いでしょう。合格点には届くはずです。

生保顧客資産相談業務か資産設計提案業務の二者択一か

こうなると、FP2級を目指す人は、金融財政事情研究会の生保顧客資産相談業務で受験するか、日本FP協会の資産設計提案業務で受験するかという話になってきそうです。

いったいどちらが良いのでしょうか。

単純な合格率だけでは易しい科目は判断できない

単純な合格率で比べると、資産設計提案業務の方が合格率が高いです。この5回ではすべての回で1番合格率が高いですね。

しかし、この2科目を比べる時には、単純な合格率だけで比べることはできません。と言うのも、学科試験の合格率も日本FP協会の方が明らかに高いからです。

例えば、2018年5月の試験で見ると、日本FP協会の2級学科試験の合格率は42.93%でした。これに対して、金融財政事情研究会の2級学科試験の合格率は28.24%しかないのです。

ちなみに、学科試験の問題も合格基準も、どちらも共通です。共通なのに合格率にかなりの差があるのです。

つまり、資産設計提案業務の受験生の方が、はるかに優秀である可能性があるわけです。資産設計提案業務の合格率が高いのも当然ですよね。

一番易しいのは生保顧客資産相談業務か?

この差と比べれば、実技試験の合格率の差ははるかに小さいわけです。ということは、実際には、生保顧客資産相談業務の方が易しい問題であるとも言えるわけです。

もちろん、生保顧客資産相談業務と資産設計提案業務では、出題される問題が全然違います。ですから、実際に過去問を何回分かといて見て、相性が良い方を探ってみるという事も重要でしょう。

まあ、現段階では、相性が良ければ生保顧客資産相談業務がおすすめですかね。

もっとも、しばらくしたら出題傾向も変わるかもしれません。そうなると、また話は違ってきます。

教材はあるの?

ちなみに、生保顧客資産相談業務にも一つだけ気になる点があります。人気の2教科と比べて、教材が少ないのではないかという点です。

実はこの点も大丈夫そうです。最近では、生保顧客資産相談業務向けの教材や過去問が販売されているようです。

私が受験したころには無かったような気がするんですけどね。無料の過去問と模範解答だけを頼りに、自分で色々調べました。

とりあえず、現在は、そういう心配は不要なようです。教材の心配が要らないのは良い事ですね。

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