FP技能検定は独学が可能です。しかし、FP技能検定の独学には、ちょっと難しい点があります。試験範囲が広すぎて、独学だと、どこから手を付けて良いのか分からないのです。
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FP技能検定は出題範囲がとんでもなく広い
FP技能検定と言うのは、ちょっと特殊な試験です。何が特殊かというと、範囲がとんでもなく広いのです。
具体的には、例えばFP2級の学科試験の場合は、次のような試験範囲が設定されています。
- A ライフプランニングと資金計画
- B リスク管理
- C 金融資産運用
- D タックスプランニング
- E 不動産
- F 相続・事業承継
これを見るだけでも、何でもかんでも詰め込まれているというのが分かるでしょう。単に金融や保険の知識だけではなく、社会保険や労働保険、不動産、税、相続や贈与の知識まで要求されるのです。
はっきり言って、この6つの分野の1つ1つで、独立した資格試験ができるほどの範囲の広さがあります。これを一つにまとめるというのは、ある意味無茶苦茶です。
体系的な知識を問う問題は出題しにくい
学科試験の試験範囲がこれだけ広いという事は、体系的な知識を問う問題と言うのは、出題し辛いというのが現状です。断片的な商品知識などを問う問題が多くなってしまいます。
学科試験の中でも「相続・事業承継」と「タックスプランニング」に関しては、体系的に理解をした方が答えやすい問題も出題されるんですけどね。しかし、多くの分野では、体系的な知識なんて不要なのです。
逆に実技試験の方では、ある程度範囲を絞って、体系的な理解を問う問題が出てきますけどね。例えば、「ある人の給料が○○円だから、所得税がいくらで、社会保険がどうなっているか」というような問題が出題されます。
という事で、体系的な知識が必要なのは実技試験で出題されそうな範囲だけという事になるわけです。あとは、学科試験の中で「相続・事業承継」と「タックスプランニング」ですね。
試験に出題される順に知識を詰め込もう
繰り返しますが、FP技能検定では、一部を除いては体系的な知識は不要という事になります。不要でもありますし、体系的に勉強するのは、時間の制約があり無理です。
例えばFP2級の場合、標準的な学習時間は百数十時間といったところでしょう。1 その制限された時間のなかでは、すべてを身につけるのは絶対に無理です。
かといって、FP2級程度の資格試験のために、何百時間も費やすわけにもいかないでしょう。率直に言って、そこまでの価値がある資格だとは思えません。
となると、試験に出題される重要事項を、試験に出題される可能性が高い方から勉強していくのが効率的なわけです。つまり、試験に出題される可能性が小さいところは、最初から捨てた方が良いわけです。
少なくとも、試験に合格するという目標を優先するなら、この方法が賢明です。
独学が難しいわけ
でも、独学だと、何を優先するかって難しいんですよね。テキストを頭から読んでいって、頭から覚えていこうとする人が多いはずです。
しかし、FP2級ともなると、テキストはかなり厚いのです。最後までたどり着かずにテストを迎えるなんて言う、笑えない事態だって起こり得るでしょう。
その点、通学講座や、講義形式で行われる通信講座では、重要なポイントに絞って解説がされます。授業で習ったことを中心に勉強していけば、効率的に学習ができるわけです。
効率的に独学をする方法が無いわけでは無い
ちなみに、効率的に独学をする方法が無いわけではありません。それは、最初に過去問を何回分かやって、出題されやすい所を把握してしまうのです。
でも、普通に勉強し始める人は、なかなかこういうことは思いつかないでしょう。そもそも試験の傾向を知らないですからね。
それに、全く勉強をしていない段階で過去問を読むのは、実は結構苦痛です。何が書いてあるのか、チンプンカンプンでしょうから。
それでも、あのぶ厚いテキストを1ページ目から順にやることに比べれば、はるかに良いとは思いますけどね。
- FP2級の通信講座や通学講座の学習時間が70時間から100時間程度なので、その2倍程度と考えたら百数十時間という数字が出てきます。3倍だと考えると、最長で300時間程度でしょうか。 [↩]
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