FP技能検定の2級の合格率をチェックし見ると、日本FP協会の資産設計提案業務の合格率が高いことが分かります。常に一番合格率が高いのです。
2級の実技試験では、この科目を選ぶのが有利なのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
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資産設計提案業務の合格率が高い
ご存知の方も多いでしょうが、FP2級の実技試験は、金融財政事情研究会の4科目と日本FP協会の1科目から選ぶ事ができます。つまり、受験したい科目によって、受験する試験実施機関が違うのです。
そして、その受験結果を見ると、日本FP協会の資産設計提案業務の合格率が高いようです。金融財政事情研究会の個人資産相談業務や生保顧客資産相談業務と比べて、常に高い合格率で推移しています。
これを見て、資産設計提案業務が易しいと思う人もいるかもしれません。しかし、必ずしもそんなことはありません。というのも、日本FP協会では、学科試験も合格率が高いのです。
学科試験は金融財政事情研究会と同じ問題を使っているはずなんですけどね。不思議とかなり大きな差があります。
日本FP協会の受験者の方が、まじめに準備をしているのでしょうね。少なくとも、受験者の成績が優秀だという点は疑いが無いでしょう。
生保顧客資産相談業務が受かりやすいようです
最近の合格率を見る限り、1番お勧めなのは金融財政事情研究会の生保顧客資産相談業務です。日本FP協会の資産設計提案業務よりは合格率が低いですが、40%前後の比較的高い水準で安定しています。
金融財政事情研究会と日本FP協会の学科試験での合格率の差を考えると、この科目が一番受かり安いでしょう。少なくともその可能性が大きいです。
ただ、現実的に考えると、生保顧客資産相談業務は受験者を選ぶ試験であるのも事実です。試験の名称から分かるように、生命保険や社会保障に関する問題が多くなりがちなのです。
この分野に興味がある人なら、もちろん、全く問題はありません。しかし受験者の多くは、金融関連の知識を身に着けたいと思ってFP2級を目指しているでしょう。
そうなってくると、受かりやすいからと言う理由で生保顧客資産相談業務を受験するのは筋違いのようにも感じられます。また、あまり興味が無い生命保険の勉強をするのも苦痛でしょうしね。
資産設計提案業務も悪くはない
それに、日本FP協会の資産設計提案業務がおすすめできないかと言うと、そんなこともありません。過去問を見る限り、まじめに勉強している受験者なら、資産設計提案業務は比較的受験がしやすい科目のように思えます。
と言いますか、金融財政事情研究会の個人資産相談業務にちょっと厄介な点があるのです。何が厄介かと言うと、実力が有っても不合格になる可能性がある試験なのです。
ですから、生保顧客資産相談業務を受けないのであれば、資産設計提案業務がお勧めできます。
個人資産相談業務の厄介な点とは?
資産設計提案業務と比べて、個人資産相談業務は何が問題なのでしょうか。実は、問題形式的に、個人資産相談業務は実力者でも大きな失点をする可能性があるのです。
資産設計提案業務の特徴
資産設計提案業務では、独立した問題が20問出題されます。学科試験と同様、択一形式の問題です。
独立した問題が出題されるということは、1問分からない問題があっても、他の問題には全く影響がありません。6割正解が合格基準ですからの12問分正解ができれば良いわけです。
個人資産相談業務の特徴
これに対して、金融財政事情研究会の個人資産相談業務では、大問が5つ出題されます。大問の中に、小問が入っている感じですね。
こういう形式なので、苦手なところが出てしまうと、大問一つが丸々不正解と言う事もあり得るのです。こうなってしまうと、残りの大問4つで75%以上正解しないといけません。かなり合格は厳しくなるでしょう。
とは言っても、FP2級の実技試験も択一問題です。ですから、全く分からなくても大問1つを丸々落とすという可能性は大きくないのですけどね。
個人資産相談業務は合格率のバラツキも大きい
まあ、個人資産相談業務を選ぶと、問題に左右されやすくなるというのは間違いないでしょう。実際、個人資産相談業務の過去の合格率をみると、試験の回によって合格率が全然違います。
20%を切るような合格率の回があったかと思えば、60%を超えるような合格率の回もあったりします。これだけ差があると、回によって試験問題の難易度が全然違うと言わざるを得ないでしょう。
十分な実力があれば安定した難易度の方が受験しやすい
合格率が高い回があるのは良いことだと考える人もいるかもしれませんが、これは実力がある人には歓迎できることではありません。極端に合格率が低い回があることで、本来は合格できる実力があっても不合格になってしまうケースだってあるからです。
少しくらい難易度が高くても、安定した合格率の方がありがたいと感じるでしょう。その方が対策がしやすいですから。
と言うことで、生保顧客資産相談業務を選ばないのなら、資産設計提案業務がお勧めです。
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