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FP3級はコストから見て取得する価値があるのか?

FP3級は受験者数が多い人気資格です。ただ、人気資格だからと言って取得する価値があるとは言えません。かける時間やコストと比べて価値がある資格なのか、ちょっと考えてみましょう。

FP3級は取得する価値がある資格か?

FP技能検定は人気資格です。受験者数などから考えて、この点を否定する人はいないでしょう。

ただ、人気資格であるからと言って、取得する価値が有るとは言えません。人気はあるけど、たいした価値がない資格というのもありますからね。具体的に何とは言いませんが。

そもそも人気資格であるということは、他の取得者がたくさんいるということです。取得者がたくさんいれば、資格を持っていても特にメリットとはならないでしょうからね。「あ、君も持っているのね」で、おしまいの可能性もあります。

みんなが持っている資格はメリットも小さい

これは、大卒の資格を思い浮かべると分かりやすいでしょう。

今から半世紀前は、大学に行く人はそれほど多くはありませんでした。大学に行くだけで、ある種のエリートであるという証明になったのです。

ところが今では、行こうと思えば誰でも大学に行ける状況です。ですから、大卒だから優遇されるということはないでしょう。

ただ大学の場合は、行っていないと不利になることがあります。その意味では、大学に行くことには一定の価値があります。

しかしFP3級の場合は、取っていないと不利になることも、そんなにはなさそうですよね。

時間というコストを払ってまで取得する?

それでも、資格取得にコストが掛からないのだったら、あまりメリットが無くても取ってしまえばいいでしょう。

FP3級の場合は、金銭的なコストは大きくありません。詳しくは後述しますが、受験料と教材込みで2万円もあれば受験できます。

しかし、比較的簡単に取れる資格とはいえ、取得には時間的なコストも、ある程度掛ける必要があります。そのコストを払ってまで取得する価値があるのでしょうか。

さて、FP3級の場合はどうなのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。

FP3級取得の金銭的なコストはどのくらい

FP3級の取得のためのコストは、一体どの程度なのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。

まず、金銭的なコストですが、2万円程度で収まるのではないかと思っています。教材費に1万円と、受験料などの受験に関する費用で1万円という感じです。

教材費が約1万円という根拠

FP3級の場合、一番安い講座は、おそらくゼミネットの9,000円の講座でしょう。

ただ、この講座の場合は、テキストは別で買わないといけません。そうなると、1万円よりはかかるのかもしれませんけどね。まあ、それでも1万5000円に収まるはずです。

完全に独学にした場合は、もう少しお金をかけずに勉強することは可能です。でも、テキストを買って過去問を買ってとやっていくと、5,000円以上はかかるでしょう。

まあ、ですから、1万円という見積もりは妥当ではないかと思います。

受験料は6,000円

次に、受験料などの受験にかかる費用です。

まず、FP3級の場合は、学科試験と実技試験があります。3級の場合はそれぞれ3,000円なので、受験料だけで考えると6,000円です。

これに、交通費が必要ですね。交通費は人によって違うので、具体的にいくらとは言えませんが。

もっとも、FP技能検定の場合は試験会場の数も多いです。多くのケースでは、かかっても1,000円とか2,000円程度ということが多いでしょう。

また、学科試験が午前中で、実技試験が午後に行われます。ですから昼食代が必要になります。

まあ、このあたりのコストをひっくるめて、1万円程度というところです。

学習時間もコストと捉えよう

資格を取得するためのもう一つのコストが、「時間」というコストです。

人生において時間は有限ですからね。時間をかけて資格の取得をするということは、金銭をかけるのと同じか、それ以上に大きなコストと見るべきです。

ただ、時間をコストとして取られるときに、ちょっと難しい点があります。FP3級の場合は、学習に必要な時間が人によってかなり違うのです。

予備知識がある人は勉強時間が少なくて済む

FP3級の勉強時間は、どうして人によって違うのでしょうか。理由は2つありそうです。

1つ目の理由は、FP3級は基礎的な試験なので、事前にある程度の知識があれば勉強時間は少なくて済みます。1から勉強する人と知識がある人で、勉強時間が異なるのは当然ですね。

これが、難易度が高い試験だと、この差は大きくないのです。予備知識程度では太刀打ち出来ないので、多少の知識がある人でもかなり時間をかけないといけませんから。

しかし、FP3級程度だと、予備知識だけでなんとかなることも多いわけです。試験勉強ゼロで受かる人だっていそうです。まあ、そういう人は、3級を飛ばして上の級から受験するでしょうけど。

試験慣れした人なら簡単に取れる試験

もう1つの理由が、FP3級が試験慣れした人には簡単な試験であるからです。

FP3級の学科試験は、二者択一と三者択一しかでません。問題数は半々です。

ということは、適当に答えたとしても、4割位は正解を見込めるのです。知識ゼロでも4割正解です。合格するためには6割正解が必要ですから、ちょっと上乗せできればいいわけですね。

こういう状況ですから、試験慣れした人なら、学習する範囲を絞って効率的に得点を稼ぐことを考えるでしょう。全部を正解しようなどとは考えないのです。

さらにいうと、択一問題の場合は、知識がなくても正解できる場合もあります。いわゆる受験テクニックなのですが、問題文を読むだけで不自然な選択肢が減らせたりするのです。

こんなふうにやれば6割の問題で正解するなんて簡単です。

ちなみにもう一つの実技試験は、学科試験より合格率が高いことが多いようです。という事は、更に合格しやすいわけですね。

真面目にやると50時間位はかかる

ちなみに、真面目に試験対策をすると、50時間位はかかるようです。

資格学校などの通信講座では、FP3級講座の講義時間は20時間台です。その時間と過去問対策の時間などを合わせると、50時間程度は見ておかないといけません。

ネットの情報によると、20時間で十分という人から、100時間以上かかるという人まで様々ですけどね。まあ、真面目に対策すると短くても50時間というのが妥当なところでしょう。

20時間で済むというのは、上に書いたような横着をした場合です。

5万円から7万5000円程度か

勉強に50時間かかるということは、これを金銭的なコストで考えると5万円から7万5000円程度となるでしょうか。

5万円というのは、アルバイトの時給から計算しました。現在の東京の最低賃金が958円です。まあ、時給にして1,000円ですね。

50時間勉強できるということは、同じ時間アルバイトができると言うことです。ですから、50時間と1,000円を掛けて5万円と考えます。

クレームを付けてくる人がいます

こういうことを書くと、空いている時間を使って勉強しているからこのコスト換算はおかしいなどと言ってくる人がいます。率直にいって、こういう人ってちょっと面倒ですね。

確かにそのとおりという部分はありますが、他に方法もありませんからね。他にいい代替案がない以上は、働いている時の時給換算で考えるしかないでしょう。

それに、空いている時間を使っているとはいえ、FP3級の受験がなければその時間は他のことをしていたはずです。それを犠牲にして勉強をしたということなら、やっぱりコストは掛かっているのです。

正社員の場合はもう少し高めで見積もっていいでしょう

ちなみに7万5000円というのは、若手正社員の時給換算から計算しています。月給25万円で1日8時間、1ヶ月20日労働と仮定します。この条件で計算すると、時給で1,563円となります。

だいたい時給が1,500円として、50時間勉強して7万5000円です。

FP3級に7万円以上の価値が有ると思えば勉強するべき

上で見てきたように、FP3級に7万円以上の価値が有ると思えば、取得しておくべきでしょう。時間的なコストが5万円と、教材費と受験費用で1万円ずつで7万円ですね。

FP3級の資格としての価値は?

さて、FP3級の価値はどの程度有るのでしょうか。実はこれも意外と厄介な問題です。

まず資格としては、7万円も価値が有るとは言えないでしょう。FP3級を持っていたからと言って、何かが有利になるとは思えないからです。

むしろ、わざわざ資格を取ったことは言わないという人すらいそうですね。その程度の資格です。

FP2級をめざす人には意味がある

ただ、FP2級を目指している人には、資格取得はメリットになるでしょう。というのもFP3級の取得はFP2級の受験資格の一つだからです。他の条件で受験資格を満たせない人にとっては、かなり価値があることになります。

また、FP3級の勉強はFP2級対策にもなりますからね。FP2級をめざす人に取っては、はっきり言って、FP3級の取得はメリットしかないわけです。

条件が合うのなら、7万円のコストを掛けても取得するべきでしょう。

FP2級を目指さない人にはどうだろう

それでは、FP2級を目指していない人にはどうなのでしょうか。

繰り返しますが、FP3級は資格としてはたいした意味を持ちません。となると、FP3級の勉強で得られる知識が7万円以上のものであるかどうかで、メリットが有るかどうかが決まりそうです。

実はこれまた、結構微妙なところだと思っています。

しっかり時間をかけて勉強した場合、FP3級の勉強を通して得られる知識はかなり役に立ちます。これはFP2級のメリットで述べたとおりです。

しかし、受験テクニックだけで合格したようなケースでは、十分な知識が身につくとは思えません。そうなってくると、時間を掛けて取得するほどのメリットがないことになります。

まあ、テクニックを駆使して取得する人たちは、FP2級の取得が念頭に有るのでしょうけどね。

とういわけで、真面目に知識を得るために勉強するのであれば、FP3級の取得は意味があるというのが率直な感想です。逆に、資格を取るためだけに受験するのであれば、「なんのために受験するの?」と思ってしまいます。

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