FP2級や3級の取得の勉強方法として、独学を選ぶ人もいるでしょう。こういう人たちが、独学を選んだ理由はぜなのでしょうか。
コスト削減のために独学を選んだのだとしたら、それは最悪の選択をしているのかもしれません。
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資格取得にはコストが掛かる
FP技能検定に限らず、資格取得のためにはお金と時間を掛けないといけません。
この場合のコストというのは、単にお金がかかるというだけではありません。時間もコストであると考えられます。
もし、その資格を受験するという決断をしなければ、違うことに時間を使えたはずですよね。仕事をしてお金を稼ぐことができたかもしれません。
それを犠牲にして勉強をしたわけですから、やっぱり、「時間もコストである」という考え方は妥当なものでしょう。
FP技能検定の場合はいくらだと見積もればいい?
それでは、FP技能検定の場合は、勉強時間のコストはいくらだと見積もれば良いのでしょうか。ざっくりと、考えてみましょう。
FP2級は200時間、FP3級は50時間
コストの計算をするために、まずは合格に必要とされる勉強時間を見てみましょう。
勉強時間は学習前の段階で持っている知識の量や、学習効率などによって個人差が有るでしょう。それでも、資格の難易度によってある程度の相場というのはあります。
ネットで調べた限り、FP2級が200時間、FP3級が50時間というところが妥当なように感じました。必要な勉強時間は、率直に言って、人によってかなりばらつきはあります。必要だとされる勉強時間の平均やら勉強時間算出の根拠やらを総合的に考えると、このあたりが妥当でしょう。
FP2級は200時間、FP3級は50時間とする根拠
具体的には、だいたい次のように考えています。
FP2級の場合は、通信講座の講義時間が70時間から100時間程度です。これに予習復習や過去問対策の時間を加えて200時間と見積もりました。
FP3級の場合も、通信講座の講義時間が20時間から27時間程度あります。そこから想像すると、だいたい50時間位は必要だろうとなります。
もしかするとちょっと短めかもしれませんけどね。これではちょっと時間が足りないと思えば、もう少し長めに取ってください。
でも、まあ、だいたい良い線でしょう。
時給をかければ金銭的なコストに変換できる
この200時間とか50時間に時給をかけると、時間のコストを金銭的に見積もることができます。
例えばFP2級の場合を考えてみましょう。東京都の最低賃金は、これを書いている時点では958円です。ということは、時給を約1,000円として、200時間働けば20万円ということになります。
正社員の人なら、もう少し高く見積もってもいいでしょう。若手の社員なら1,500円くらいに見積もって、200時間で30万円程度です。
逆に、最低賃金が安い地域なら、もう少し安くなります。20万円から1割とか2割減らせば計算できます。
ちなみに最低賃金が一番安いのは、737円かな。高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の各県が該当します。
そして、1円高い738円なのが青森、岩手、秋田、鳥取の各県です。完全に余談ですが、こうしてみると、九州とか東北の最低賃金が低いのですね。
このあたりの地域なら、2割低めに見積もって、16万円くらいと考えればいいでしょう。
同様に計算すると、FP3級の場合の時間的なコストは、約5万円と見積もることができます。正社員か否かとか、地域差なども、同様に考慮できます。
独学は割安って本当?
さて、このように時間を金銭的なコストとして捉えると、独学が有利かどうかの検討をすることができます。
独学は学習効率が落ちる
独学をするとなると、当然ですが、学習効率が落ちることは覚悟しないといけません。試験勉強の段取りから考えないといけませんからね。
逆に、通信講座などの場合は、効率の良い学習手順などを提示してくれますからね。独学はかなり遠回りなのは間違いありません。
また、独学の場合は、出題されにくい分野を時間をかけて勉強してしまうなどの非効率もあるでしょう。動画による解説ならサラッと流すはずのところで、変に引っかかってしまうことは有るはずです。
資格取得という意味では遠回りです
そういう非効率が全部無駄だという気はありません。試験で出題されない部分の知識だって、実務では必要になることもありますからね。
でも、資格取得という目的を考えると、ちょっと遠回りであることは間違いないでしょう。
通信講座のほうが安上がりかも
例えば独学の場合は、30時間余分に勉強しないと行けないとします。上の計算で行くと、これに1,000円を掛けて3万円余分にかかった計算になります。
このぐらい余分に払うとなると、通信講座とどちらが有利なのかわからなくなりますね。当然ですが、時間をコストと捉えれば、独学のほうが高く付くこともあります。
独学は合格率が低いので割高になる
また、独学の場合は合格率が低いという問題もあります。
FP技能検定の場合は年3回試験があるので、4ヶ月後にもう1回受ければいいと考えている人も多いでしょう。簡単にもう1回受けるので、とりあえず独学でということなのでしょうか。
でも、もう1回試験を受けるということは、さらに勉強しないといけないということです。1回落ちた人が合格しようとするわけですから、最初と同じとは行かなくても、最初の半分位の時間は勉強することになるでしょう。
ということは、不合格になるというのは、かなり余分にコストが掛かるということですね。あ、もちろん、受験料も2回分かかりますし、休日を1日余分に使わないと行けないというのもデメリットです。
つまり、不合格になる確率を考慮して時間のコストを計算すると、さらに高くつく可能性もあるわけです。
独学は本当に節約ですか
教材費を節約するために独学を選ぶというのは、本末転倒である可能性が大きいわけです。独学をしてお金を節約するつもりが、実はかなり無駄遣いをしているとも言えます。
通信講座くらいは使ってみてはいかがでしょうか。その方が有利なケースが多いと思いますよ。
テスト慣れしている人なら独学でも良いかも
もっとも、テスト慣れしているような人の場合は、独学でも問題はないと思いますけどね。
FP技能検定の2級と3級は、学科試験も実技試験もペーパーテストです。特に学科試験は、「正しいものを一つ選べ」とか「間違ったものを一つ選べ」というような形式の択一問題が中心です。
こういう形式の問題は、試験慣れした人には対処しやすいはずです。明らかに間違っている選択肢や明らかに正しい選択肢を排除していくと、四者択一だった問題が二者択一に絞り込めたりするからです。
あとは、過去問に近い問題が出題される傾向があるので、過去問対策から始めれば学習時間の節約になります。こうすると、通信講座などを使って1から勉強するよりも、むしろ時間の節約になりそうです。
まあ、そういう人でない以上は、通信講座などを利用したほうが絶対に有利だと思いますけどね。コスト的に。
とりあえず、本当に独学が節約になるかどうかは、一度冷静に考えてみる価値がある話だと思います。
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