保険選びは将来像も一緒に考えないといけない

知恵袋で紹介されていたケースです。

この方は、FPによる生命保険の提案を受けた方の相談です。

しかし、提案された保険を契約するかどうか決めあぐねているようですね。

今回のケースは、次のような家族構成の方が相談されています。

夫:36歳 年収410万
妻:35歳 年収500万(子供が出来たら退職し、数年後に再就職したいと思っています)
子供なし

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/
q1312198208

また、以下のような保険を提案されています。

夫の医療保険
夫の変額終身保険(750万)
夫のガン保険
妻の医療保険
妻の変額終身保険(300万)
妻のガン保険

これらの保険料の月々の合計が、38,101円になるそうです。

さて、今回のケースを利用して、2つの事を説明したいと思います。

一つは、「将来を見据えて保険に入らないといけない」という点です。

もう一つは、「貯蓄目的の場合保険に限定する必要は無い」という点です。

それでは、詳しく見ていきましょう。

将来を見据えて入る保険を検討しているのかな?

質問者の言う年収と言うのが、会社から支払われた額なのか、可処分所得(いわゆる手取額)なのかわかりません。

何れにしても、二人合わせて900万円以上ありますので、所得から考えると4万円弱と言う提案されている保険料は高すぎると言うことは無いでしょう。

貯蓄目的で終身保険に入ると言う選択も、理解できないものではありません。

ただ、将来お子さんを作る予定があり、妻は一度仕事を辞めるということです。

ということは、子供が後は収入が変わる上に、必要な保険も変わる事になります。

具体的に言うと、子供ができて妻が仕事を辞めた場合、夫の死亡に備えた保障を増やさないといけないでしょう。

そのときに、終身保険で保障をすることは不可能ですから、掛け捨ての定期保険などを利用しないといけません。

今入っている保険の保険料に加え、新たに定期保険に入らないといけないのです。

さらに言うと、子供が生まれた場合子供の教育資金の積み立ても必要になります。

妻の収入が期待できなくなるのですから、保険料の支払いは相当きつくなるかもしれません。

そうなると、医療保険を削るか終身保険を削ると言う決断をしないといけなくなるかもしれません。

現在のことだけを考えれば問題の無い保険でしょうが、将来を考えると良い保険かどうかわかりません。

詳しい部分は、現在の貯蓄額や妻の再就職後の収入の見込みなどを検討しないとわかりませんけどね。

貯蓄目的なら保険に限定する必要は無い

上に書いたように、この家庭の場合、お子さんが出来た場合は保険の組み換えを検討しないといけません。

なぜなら、保険料の負担が加重になりすぎるからです。

そうなった場合、何らかの保険をやめるという選択をする可能性もあるでしょう。

仮に終身保険を途中でやめるとした場合、今回の選択は大きな失敗だったと言って良いでしょう。

終身保険は貯蓄性のある保険ですが、短期間で解約した場合、元本割れをする可能性があるからです。

共働きで互いにそれなりの収入がある家庭の場合、そもそも死亡保障はあまり必要ありません。

死亡保障のある保険に入るくらいなら、投資信託などを使って積立投資をした方が賢い場合もあります。

投資信託などの積み立ての場合、生命保険と違って途中でやめるのが簡単だからです。

また、生命保険ほどコストが高くないので、投資としても効率が良いです。

将来住宅を購入する予定があるのなら、住宅購入のための頭金を貯蓄しても良いでしょう。

何れにしても、生命保険以外の選択肢も検討してみるべきです。

特に、貯蓄性の商品は生命保険以外のほうが良い場合も多いです。

FPによる保険の無料相談と言う看板に騙されないで

詳細がわからないので正確なことは言えませんが、今回のプランはFPが提案したにしては疑わしい部分があります。

既に書いているように、今回のプランはお子さんが生まれた後に対応しにくい可能性があるからです。

保険の無料相談は、保険の販売とセットになっている場合がほとんどです。

無料サービスを提供している人たちの最終目的は、保険の販売と言うことです。

営業の手法として、無料相談を取り入れているわけです。

しかも、彼らはできるだけ保険料の高い保険に入れたいのです。

その方が自分の利益が大きくなりますから。

そういう人たちは、保険以外の商品を紹介するでしょうか?

もちろん、答えはノーです。

おそらく、投資信託のほうが柔軟性があって良いですよとは言いません。

だって、保険を売るのが彼らの商売ですから。

保険の無料相談には良い点も多くありますが、問題点があることも理解しておくと良いと思います。

基本は保険営業ですからね。

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