‘確定拠出年金’ カテゴリーのアーカイブ
確定拠出年金に関しては、名前くらいは聞いたことがあるという人はだいぶ増えてきたのではないでしょうか。老後の資金を貯めるための仕組みというくらいの認識は多くの人が持っていると思われます。
努力の成果はあったようです
近年、政府は個人型について加入できる範囲を拡大し、iDeCo という名称までつけてPRをしてきました。それまであまり力をいれてこなかった金融機関も、これに呼応するようにかなりの広告を出していたようです。
こうした努力の結果、確定拠出年金が老後のための貯蓄の仕組みとしてなんとなく有利だというイメージは、かなり広がったようです。制度の普及という意味では、確実に効果があったように思います。
何が有利か分かっています?
さて、なんとなく有利だというのは分かったとしましょう。それでは、具体的に、何がどの程度有利なのかという点まで分かっている人はどれだけいるでしょうか。
おそらく、そこまで分かっている人は、少数派では無いでしょうか。なんとなく税金で得があるという程度だと思われます。
正確にすべて理解する必要は無いと思いますが、大枠くらいは理解しておいた方が良いでしょう。
所得控除の対象になる
確定拠出年金の個人型のどこが有利かというと、掛け金の全額が所得控除の対象になるという点です。所得控除というのは、所得税や住民税を計算するときに、控除額分の所得が少ないものとして計算できるという事です。
所得税や住民税というのは所得が大きい人の方が税額が大きくなる仕組みです。ということは、所得控除されるという事で、所得税が安くなるわけですね。
非常に簡単にいうと、こんな感じです。
どのくらい安くなる
それでは所得税がどのくらい安くなるかという点ですが、これは所得や掛け金によって全然違うとしか言いようがありません。まあ、仮定をして概算くらいはしてみましょうか。
例えば、あなたの所得税の税率が20%だったとします。そして、月々の掛け金が3万円だったとします。
掛け金が月3万円ということは、年間の掛け金は36万円です。そして税率が20%なので、36万円の20%で、7万2000円の節税になります。
ちょっと端折っている部分はありますが、大体こんな感じで見積もると良いでしょう。
高給取りに有利で専業主婦には不利
上の計算を見て分かるように、どれくらい安くなるかで重要なのは所得税の税率です。そして所得税の税率というのは所得が大きい人の方が高くなります。
ということは、確定拠出年金は、高給取りに有利な仕組みであると言えます。
これは逆にいうと、所得が少ない人には不利な仕組みという事です。例えば専業主婦の場合は所得がありませんから、所得税の節税をしようがありません。つまり、今回紹介した部分に関しては、確定拠出年金のメリットはゼロという事です。
専業主婦などの所得が無い人に関しては、確定拠出年金よりもNISA(あるいは、つみたてNISA)の方が有利です。貯蓄を考えている人は、自分がどちらの方が有利なのか、一度検討してみると良いでしょう。
2018年1月3日 水曜日
確定拠出年金(個人型)という制度をご存知でしょうか?
一時、話題になった制度なので、名前くらいは聞いたことがあるという人は多いでしょうね。iDeCo という愛称をつけて、金融機関が結構大々的にキャンペーンをやっていましたから。
でも、実際どんな制度なのと聞かれると「?」という方が多いのではないでしょうか。「何となくお得なんでしょ」という程度の認識の人が多いはずです。
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2010年10月18日 月曜日
政府が推奨する方法で貯蓄することで、税金の節約につなげることが出来ます。しかも、制度を上手く利用すれば、年間十万円以上の節約につながることも。
しかもこの手の節税は、一回手続きをするだけで毎年のようにメリットがあることが多いのです。放っておけば節約が可能というわけです。
せっかくですから、こういう制度を積極的に利用していきましょう。知らなかった人は、ぜひチェックしてみてください。
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