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老後資金って、難しいんですよね

このカテゴリーでは、老後の生活資金を、「いくら」「どうやって」準備するかというような話を中心にしていきたいと思っています。

でも、老後の資金の問題って、かなり難しいんですよね。いきなり弱気で申し訳ありませんが。

もうちょっと正確に言うと、「どうやって」の部分は意外と簡単なのです。具体的な金融商品をご紹介するだけなので、ある程度勉強したら紹介することはできます。老後の資金の準備に特化した、税制上の優遇がある商品もありますしね。

老後資金がいくら必要かは、有能な経済学者でも予測が難しい

でも、「いくら」に関しては、どう説明したらいいか悩む部分が多いのです。はっきり言って、いくら準備したらいいのか、私にはわかりません。

よくテレビなどのメディアで「老後資金として3,000万円必要」とか「65歳までに5,000万円貯めてください」なんて言いきっちゃう人いますよね。ああいうのを見ていると、「よくそんな事が言えるものだ」と、感心してしまいます。

あ、皮肉です。半分バカにしています。

ちょっと極端な例を考えてみましょう

金額を提示することの何が難しいか説明するために、ちょっと極端な例を考えてみましょう。極端といっても、ビックリするほど突拍子もない例ではありません。

20歳前後の人を想定して、その人の老後の資金計画について考えてみることにしましょう。具体的にA君という20歳の男性を想定してみます。

さて、現在の法制度でいくと、彼が年金を貰えるようになるのは45年後の65歳の時です。ここから考えて、彼はいくら準備すればいいのでしょうか。

率直に言って、こんなもの分かるわけ無いんですよね。まず、彼が65歳になるころには、年金の支給開始が70歳とか75歳になっている可能性も捨てきれません。実際に海外の先進国では、支給開始年齢が上がっているようですし。

また、年金の支給額だって、分かりません。支給開始が65歳のままなら、年金の支給額は減らされる可能性が大きいでしょう。

さらに、インフレで物価が10倍になることだって考えられます。45年で物価10倍は、全くあり得ない話ではないですからね。

仮に今の水準で3,000万円必要だとしたら、A君は3億円貯めないといけないことになります。でも物価が上がらなければ、3,000万円で済むのかもしれません。

さらに言うと、日本の国際的な地位だって、全く不明です。今のポジションでいられるかもしれませんし、世界の覇権を握っているかもしれません。あるいは、まったく逆で、力を失っているのかわかりません。

このように、45年先を見通すのは、かなり難しい事なのです。

45年はちょっと極端だとしても、20年だって難しいでしょう。だって、今から20年前はまだソ連という国がありましたから。中国がここまで発展するとも思っていませんでした。

こんな大きな変化が、日本に起こらないとも限りません。

具体的な金額を挙げる人を見るとニヤニヤしてしまう

○○円貯めると言い切るのがいかに難しいか、何となく分かっていただけたでしょうか。ですから、具体的な金額を挙げる人を見ると、ニヤニヤしてしまうのです。

ちょっと悪趣味ですね。

老後の生活資金の準備?まずiDeCoを検討しよう

2018年5月10日 木曜日

あなたが老後の生活資金を心配しているのなら、まず検討すべきはiDeCo の利用です。理由は簡単で、とても有利な仕組みだからです。

とても有利な仕組みですが、2017年までは利用できる人が限られていました。しかし2017年の制度改正の結果、iDeCo を利用できる人の範囲が広がりました。これを機に利用しないのは損です。

具体的にどんな仕組みなのか、何が有利なのかと言ったあたりを確認してみましょう。

※確定拠出年金についてさらに詳しくは、「確定拠出年金」のカテゴリーをご覧ください。

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老後の生活資金の準備は必要なの?

2018年1月4日 木曜日

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でも、会社からの毎月の給与がなくなってしまったら、どうやって生活したらいいんでしょうかねえ。

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老後の貯蓄に向いた商品にはどんなものがあるのだろうか?

2014年1月12日 日曜日

金融商品の中には、老後の資金を貯めるのに特化したものが存在します。また、そんな老後向けの商品の中には、税制上の優遇措置があるものも多いです。

具体的にどんな貯蓄商品があってどんな優遇があるのでしょうか。簡単にいくつか見てみましょう。

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